情報教育長期研修

思い出コンテンツ作成による問題解決能力の育成
−知識や技能を実践的に活用する課題を通じて−
愛知県立尾西高等学校 山 内 玲 子
 情報活用コースでは、情報処理に有効なアプリケーションソフトウェアの習得をはじめ、広義の情報リテラシーの育成を図っている。しかし、基礎知識や技能の習得が効果的な情報処理や情報活用には至っていない。そこで、近隣の老人福祉施設の利用者の半生を「思い出コンテンツ」としてグループでまとめる、総合的な課題への取り組みを行った。 グループで一つの課題に取り組む中で、また施設の利用者との交流を通じて言語活動が充実し、問題の把握や解決能力が高まった。また、知識や技能を適切に活用することができるようになった。

論理的な思考力を伸ばし、問題解決の手順を習得する学習方法の研究
−Scratchを使用したアルゴリズム学習−

愛知県立幸田高等学校 大 島 嘉 一
 これまで、C言語やJavaなどの記述型言語によるプログラミングを通して、問題解決の手段となるアルゴリズムの基礎的な知識や技能の習得を図ってきた。しかし、記述方法や論理的に考えることに苦手意識があり、習得の進まない生徒が多くいる。そこで、アルゴリズムを視覚から理解できるビジュアルプログラミング言語を活用して、ゲーム的な要素が含まれる課題に取り組ませ、学習意欲を高めることにした。これにより、生徒が意欲的に学習し、アルゴリズムの基本を習得できるようになった。