国 語 |
話す・聞く力を高め,考えを伝え合う楽しさを実感できる国語科の授業 −6年生国語科「話し合い活動」における段階的指導を通して− |
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一宮市立葉栗北小学校 | 山 角 敦 |
6年生国語科の授業を通して,話す・聞く力を高め,児童が互いの考えを伝え合う楽しさを実感できることを願い,本実践に取り組んだ。工夫したスピーチ活動に取り組んだり,他教科での話し合い活動を積極的に採り入れたりすることで,苦手意識をもつことなく,意欲的に話し合う姿が見られるようになった。また,学級討論会の学習において,段階を踏んだ指導をすることにより,根拠や理由を明確にし,相手に伝える力や他者との考え方の違いを意識して聞く力が高まり,互いの考えを伝え合う喜びを感じる児童が増えた。 |
根拠をもって考えを伝え,意欲的に発言することのできる児童の育成 −ペア・グループで行う言語活動を通して− |
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北名古屋市立栗島小学校 | 田 中 裕 樹 |
自分の考えに自信をもち,根拠に基づいて説明できる児童の育成を目指し,ペア・グループで行う言語活動の実践に取り組んだ。自分の考えを話したり,相手の話を聞いたりする機会を増やし,根拠を明確にして考えを述べ,うまく相手に伝わったという経験を重ねることで,自信をもって学習活動に取り組めると考えた。各教科で伝え合う活動を中心に,毎日の朝の会でも言語活動を採り入れた。さまざまな場面で言語活動の充実を図ったことで,よりよい聞き方・話し方を身に付け,根拠をもって自分の考えを伝え,意欲的に説明することができた。 |
文字を大切にし,進んで書くことができる子の育成 −入門期の文字指導の工夫を通して− |
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津島市立南小学校 | 竹 島 美 江 |
入門期の文字指導に大切なことは,書く楽しさを味わわせながら,基礎・基本を学ばせることである。本研究では,姿勢・鉛筆の持ち方を定着させる工夫,直感的・体感的に捉えさせる教材・教具の工夫,学びが生きる場の設定,書いた成果を実感するための工夫を行い,どの子も「文字を大切にし,進んで書くことができる子」にしたいと考え,研究実践に取り組んだ。その結果,文字への意識が高まり,正しく整った文字を書ける子が増えた。また,読み手のことを考えて文を書く態度が育成され,書くことに楽しさを感じられる子が増えた。 |
分かる喜びを味わい,自信をもって自分の考えを伝えられる児童の育成 −論理的に読む力を育む国語科説明文の授業を通して− |
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安城市立作野小学校 | 柴 田 直 子 |
本学級は,自分の考えを表現することに苦手意識をもつ児童が多い。そこで,国語科説明文の学習において読む力を高め,自分の考えをもつ場や伝え合う場を設定することで,分かる喜びを味わい,自分の考えをもち,表現できる児童の育成を目指した。 説明文の読み方の理解と習得を図るために,身に付けるべき力を視覚化し,「説明文攻略のための秘伝の書」を使用した。また,自分の考えを表現できるよう,考える視点を与え,固定グループでの話し合いの場を設定した。その結果,読み取る力が高まり,自分の考えを表現できる児童が増えた。 |
物語を進んで読み,自分の感じたことを伝え合う楽しさに気付く子の育成 −物語の人物紹介における協同的な学習を通して− |
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幸田町立中央小学校 | 村 上 泰 子 |
子どもたちが,進んで物語を読み,感想を伝え合ったり,自分の読んだ本を紹介し合ったりする楽しさに気付いてほしいと考えた。 本研究では,「自ら学習問題を作ったり,その解決のため協同的に学んだりする場を設定し,人と関わり合う場を意図的に採り入れれば,感じたことを伝え合う楽しさに気付くとともに,自ら物語を進んで読もうとする意欲が高まるであろう」という仮説に基づいて実践を試みた。本を紹介し合う活動を楽しむ姿が見られ,進んで物語を借りて読む子どもが増えたという成果が得られた。 |
物語を主体的に読み,おもしろさに気付く子どもの育成 −小学校3年国語科 あらすじを伝える本のショーウィンドウ作りを通して− |
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豊川市立中部小学校 | 陶 山 晴 代 |
本研究は,物語の読解に進んで取り組んだり,自ら物語を読み進んだりすることで,設定の巧妙さや言葉の使い方,人物の行動や考えの変容など,物語のおもしろさに気付くことのできる子どもを育成することを目標とした。 そのために,あらすじをまとめて書く製作物である本のショーウィンドウ作りを設定したり,物語のおもしろさについて語り合い,認め合う場を設けたりした。子どもたちは,何度も物語を読み,あらすじやおもしろさについて考えたり,交流したりするなど,主体的に取り組む姿が成果として得られた。 |
論理的な文章を書くことができる生徒の育成 −説明文の論理の展開を理解し,それを活用して文章を書く指導の工夫− |
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南知多町立豊浜中学校 | 会 田 真 弓 |
生徒が論理的な文章を書くことができることを目標として本研究を始めた。そのために,説明文の読解において,論理の展開を理解できる手だてを考えた。論理の展開を理解した生徒にその文章の構成を活用した論説文を書かせる手だてをとり,読むこと,書くことを繰り返した。読む授業では,生徒は説明文の構成を切り分けたり,色分けしたりしながら,論理の展開を視覚的に理解した。書く場面では,生徒は根拠となる事実と自分の意見を色紙に書き分け,三段構成の形を使うことで,論理的な文章を書き進めていくという成果が得られた。 |
言葉にこだわり,思いを表現できる生徒の育成 −中学校3年国語科「一行詩」の指導過程の工夫を通して− |
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新城市立千郷中学校 | 杉 山 寛 仁 |
国語科において,言葉に対するこだわりが少ない中学3年生に,一行詩という短い詩の創作を通し,伝えたい自分の「思い」を明確にし,言葉にこだわって表現する方法を身に付けさせる指導方法を明らかにしたいと考え,指導過程の工夫を試みた。 ワークシートを工夫し,自分の感動を客観的に分析し,表現したい「思い」を明確にした。グループ活動を工夫し,作者の「思い」に最も適した表現を探し合った。これによって,伝えたい「思い」を明確にし,的確に表現する力を身に付けさせる指導過程を明らかにすることができた。 |
社 会 |
協働して課題を解決し,社会認識を深めることができる子 −生きてはたらく言語力の育成を通して− |
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扶桑町立柏森小学校 | 吉 田 裕 考 |
本校の国語科の研究で培われた言語力を活用する指導を工夫することで,社会科で身に付けさせたい思考力・判断力・表現力や資料活用能力を高め,効果的に社会認識を獲得させることを目指した。さらに,協働して課題を解決する活動を通して,コミュニケーション能力を高めることを目標とした。 三つの単元を教科連携させた実践により,言語力を活用する指導の工夫は,社会科の学習においても有効に働くことが明らかとなった。また,指導を工夫することにより,身に付けさせたい力の獲得を補完している様子がうかがえた。 |
時代の特色を捉える力を高める社会科の学習指導 −言語活動を活用した授業の工夫・改善を通して− |
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稲沢市立大里東中学校 | 関 谷 知 行 |
本研究は,「言語活動を充実させるための手だてを工夫すれば,時代の特色を捉える力が高まるだろう」という仮説に基づいて,知識の活用と定着を図ることをねらいとした実践と考察である。シンキングツールから時代の特徴を概観して捉えたり,時代の特徴を表すキーワードを考えながら短文にまとめたりする活動を,OPPシートを用いて進めていった。その結果,「シンキングツールとOPPシートを併用することにより,時代を概観する中から特色を捉える力を高めることができる」という成果が得られた。 |
社会的事象を総合的に捉え,表現できる生徒の育成 −思考の変容を表現する学習活動を通して− |
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東郷町立春木中学校 | 宮 石 智 幸 |
生徒たちが思考を整理して表現したり,多様な見方や考え方があることを総合的に捉えて表現したりする力が必要だと考え,本主題を設定した。 本研究では,公民的分野において,OPPシートを用いて思考を表現する段階と,話し合い活動を採り入れた課題追究学習で,思考を再構築しながら総合的に捉え,表現する力を高める段階に分けて実践を行った。実践を通して,社会的事象に対して思考を整理して文章で表現する力と,多様な意見から,思考の再構築を行い,総合的に捉え,表現する力を高めることができた。 |
主体性を育成する公民科学習 −言語活動の充実と学び合いを通して− |
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愛知県立五条高等学校 | 加 藤 敬 之 |
本校の生徒は授業に対して真摯に取り組み,知識の習得は進んでいる。しかし,自ら知識や資料を活用し,テーマを深く考察したり,発表したりすることを苦手とする生徒が多く見られた。そこで,時事問題を多面的・多角的な視点から考察して課題を発見し,自分なりの解決策を追究することで,主体的に社会参画していく態度の育成を目指した。実践を通して,言語活動を充実させ,学び合いの機会を設定することが,多面的・多角的な考察と課題の発見を促し,自ら社会問題の解決に取り組む姿勢を育成していくことに効果的であることが分かった。 |
算数・数学 |
思考力・表現力を高める学習指導の工夫 −算数科授業を基盤として− |
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犬山市立楽田小学校 | 山 下 和 紀 |
授業において個で考える時間を確保し,個の考えを基にペアやグループ,全体などさまざまな形態で交流する時間を設定した。また,算数の授業では学習内容に応じて,「じっくり考える時間」をつくり,問題の答えだけではなく解き方や説明を考えさせるようにした。個で考える時間には,全ての児童が自分の考えをもてるようにヒントカードや説明のひな型を用意することで,意欲的に問題に取り組む様子が見られた。また,交流の時間を多く採り入れたことで,児童は進んで関わり合い,友達の考えから学ぶ様子が見られるようになった。 |
「わかる」「できる」が実感できる算数的活動 −主体的に考え,学び合う授業づくりを通して− |
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知多市立南粕谷小学校 | 竹 内 永 |
算数科の学習において,児童が主体的に考え,学び合う授業を展開することにより,「わかる」「できる」が実感できるようになると考えた。本研究では,算数的活動を 積極的に採り入れ,「教材の工夫」「学び合いを充実させるための工夫」「振り返りの場面の工夫」に着目した授業を行った。その結果,算数的活動の楽しさを味わい, 学ぶ意欲の向上につながった。また,自分の考えをもち,主体的に学び合うことで,それぞれの考え方のよさや,新しい考え方に気付き,「わかる」「できる」がより実感できるようになった。 |
自己肯定感・自己有用感をもち,数学のよさを実感する生徒の育成 −数学的活動を採り入れた「確率」の実践− |
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刈谷市立朝日中学校 | 松 村 謙 二 |
数学において,「観察・操作・実験などをして性質などを見いだし発展させること」「根拠を明らかにし筋道立てて説明し伝え合うこと」などの数学的活動を通して,理解を進めることが重要であると考える。 本研究では,生徒が追究意欲をもって取り組めるように「予想・実験・追究」の流れで授業を構成した。表や図を用いて課題を解決することで,そのよさを実感できたと考える。また,「自分で解けた」「自分の意見が役に立った」という自己肯定感・自己有用感をもたせることができた。 |
自ら学ぶ生徒を育てる数学学習 −生徒の問題意識に根ざした学習を通して− |
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蒲郡市立蒲郡中学校 | 木 村 英 勝 |
「自ら学ぶ生徒」とは,自ら問題意識をもって追究し,自ら仲間に関わりを求めようとする生徒である。生徒が自ら問題意識をもって追究するために,単元を構想したり,生徒の授業日記の扱いを工夫したりした。また,生徒自ら仲間に関わりを求めようとするために,一人学びの時間を工夫したり,生徒の考えを分類して掲示したりした。その結果,生徒は学習課題を解決したいという意識をもち,自分のテーマをもって追究し続け,自分の力で解決に導くことにより,達成感をもつことができた。 |
理解に実感をもち,自ら問題を解決できる生徒の育成 −アクティブ・ラーニングを採り入れた数学の学習を通して− |
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愛知県立名南工業高等学校 | 京 田 将 和 |
本校は,分からない問題を誰かに質問することもできずに諦めてしまい,理解に実感がもてずに不安を抱えたまま試験を受けるため,満足な結果を残せず,学習意欲が低下していく生徒が少なくない。そこで本研究では,アクティブ・ラーニングを採り入れ,クラスメートと互いに教え合う機会を多くすることで,授業が楽しいと実感させること,他人に教えることで理解を深めることを目指した。その結果,前向きに授業に取り組む生徒が増えた。 |
基礎学力の定着と積極的に数学に取り組み考察できる生徒の育成 −演習時における誤答分析活動を通して− |
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愛知県立岡崎西高等学校 | 福 田 聡 史 |
基礎学力の定着と,積極的に数学に取り組み,深く考察することができる生徒の育成を目指した。「誤答分析を行うことにより,問題を深く考察する姿勢が身に付き理解が深まる。また,グループ活動での教え合いを通し,積極的に数学に取り組む姿勢が身に付く」という仮説に基づいて実践を試みた。 実践を行ったクラスでは基礎学力が向上した。また,日常でも数学を教え合うなど,生徒同士の学習活動が広がった。さらに,数学の問題にしっかりと向き合い,深く考えるようになった生徒が増えた。 | |
理 科 |
課題意識をもち学んだ知識を活用して,自ら学ぼうとする生徒の育成 −問題解決学習における話し合い活動を通して− |
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あま市立美和中学校 | 柴 田 竜 也 |
本研究では,意欲的に学習し,分かることを実感させることで,更に意欲をもって次の学習に取り組むことができる生徒の育成を目指した。導入で日常生活の中から具体的な課題を取り上げ,単元にまたがる発問をして考えさせた。授業では,生活体験や実験を基にした話し合い活動を通して考えを整理させた。また,授業で分かったことや感想などをプリントに記入し,ワンページ・ポートフォリオとしてまとめることで理解したことを整理させ,次時の学習に生かしていった。その結果,生徒の意欲や理解の深まりに向上が見られた。 |
言語活動を用いた,生徒の主体的な態度の育成 | |
愛知県立常滑高等学校 | 松 敦 |
学習課題を能動的に解決し,難題に直面しても諦めずに取り組める主体的な態度を,物理の授業を通して育成したい。物理への興味・関心を引き出すとともに協働的な学びを実現するために,少人数でのグループ活動を採り入れた。予習を充実させるために工夫した演習プリントや,言語活動を活発にさせるための解説用シート,活動を次の授業につなげるための振り返りシートを導入することで,意欲的な学び合いを実現した。その結果,学習課題に主体的・協働的に取り組む姿勢を生徒に身に付けさせることができた。 |
前向きな姿勢で,論理的な思考ができる生徒を育成するための授業改善 −「もったいない時間」をアクティブ・ラーニングの時間へ− |
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愛知県立松平高等学校 | 磯 村 裕 介 |
ペアワークや学び合い等のアクティブ・ラーニングを「化学基礎」の授業に積極的に採り入れ,アウトプットする経験を多く積ませることで,生徒が自ら考え,授業に前向きに取り組むようになると考えた。板書の簡略化,プリントの工夫等により授業中の「もったいない時間」を減らしてアクティブ・ラーニングの時間に充てた。その結果,従来の授業と比べても進度や生徒の理解に遅れを生じることなくアクティブ・ラーニングを採り入れることができた。また,生徒の理科に対する自己評価も向上した。 |
生徒の主体性を育成する高校理科 −考えさせる授業及び観察・実験− |
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愛知県立一宮西高等学校 | 伊 奈 和 俊 |
現行の高等学校学習指導要領では,思考力・判断力・表現力等の能力や主体的に学習に取り組む態度の育成を目指しており,その動きは次期学習指導要領の改訂に向け更に強くなる。そこで本研究では,現行の大学入学者選抜に対応しながら,生徒が主体的に学ぶアクティブ・ラーニング的な手法を取り入れた理科の指導法の開発を目的とした。 研究の実践後において,学習内容は望ましいレベルまで定着していなかったが,学習に対する生徒の主体性には変容が見られた。 |
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体育・保健体育 |
仲間と声をかけ合いながら,自主的に運動技能を高め合う生徒の育成 −声かけ表を活用したバスケットボールの授業を通して− |
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春日井市立西部中学校 | 山 口 宏 樹 |
教師からの声かけや仲間同士の指示・励ましは,技能向上の大切な要素であり,集団の雰囲気に大きな影響を与えると考える。本研究ではバスケットボールにおいて,有効な声かけに焦点を当て学習カードを工夫して声かけ表を作成させた。また,教師自身がオノマトペを使った声かけをするとともに,戦術的理解を深めるために具体的な練習方法を提示したり,作戦ボードを活用させたりした。その結果,バスケットボールの練習やゲームで,生徒が積極的に仲間に声かけをするようになり,授業に意欲的に取り組む生徒が増加した。 |
外国語 |
英語で生き生きと表現する生徒の育成 −伝え合い,認め合える場を工夫して− |
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碧南市立中央中学校 | 加 藤 澄 子 |
「人前で堂々と英語で話すことができる生徒の育成」を目標に実践を試みた。これまでも行ってきた音読練習を工夫し,段階的に行う発表活動により意欲的に自分のことを伝えようとする生徒を,継続的に行うシェアリングにより互いに認め合える生徒を育てたいと考えた。音読練習で身に付けた表現を活用し,生徒は意欲的に作文を書いた。単元のまとめで行ったクラス発表では,ほぼ全員が堂々と英語で発表することができた。今後は,仲間の発表を「聞く」活動も採り入れ,4技能を統合した授業を工夫していきたい。 |
農 業 |
教科「農業」における安全な実験・実習の展開方法について −安全意識を高める言語活動の取組− |
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愛知県立猿投農林高等学校 | 秋 山 政 仁 |
事故防止について自ら考え,行動できる職業人の育成を目指して,実験・実習に言語活動を採り入れ,生徒の安全意識を高める取組をした。また,身近な所で事故は起こるという危機意識を生徒にもたせるため,担任会において事故事例研究を行い,無事故の実験・実習指導に対する教員間の共通認識を図った。その結果,生徒については安全意識を高めることの大切さを実感するなどの変容が見られた。また,教員については事故事例研究を行ったことで,安全教育のいっそうの推進を求める意見が出るなど意識改革につながった。 |
工 業 |
工業人として必要な意欲・探究心・実践力の育成 −資格取得の取組を通して− |
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愛知県立愛知工業高等学校 | 住 原 真 一 |
本校では,生徒に具体的な目標をもたせ,自ら努力しようとする意欲を引き出すための指導体制を充実させることが課題となっている。そこで,資格取得という目標をもたせることで工業の専門知識を身に付けさせ,学習意欲の向上や探究心,実践力の育成を図る研究を行った。その結果,学習意欲が向上し,基礎だけでなく,実践的な知識・技能の習得に挑戦するようになった。また,専門的な知識を深めることができた。 |
創造力を生かして問題を解決できる実践的なものづくり技術者の育成 −地元企業との連携を図った課題研究を通して− |
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愛知県立春日井工業高等学校 | 青 山 和 忠 |
本校の生徒は,授業や実習で身に付けた知識・技術及び技能を主体的に活用することが苦手である。そこで,科目「課題研究」を通して,地元企業との連携を図り,創造力を生かした実践的なものづくりをしていけば,生徒が自ら考え,行動できるようになるであろうと考えた。この考えの下,PDCAサイクルを用いたものづくりの実践を重ねた結果,協調性や倫理観が芽生え,知識・技術を主体的に活用できるようになった。また,企業に向けた提案・改善書を作成し発表することで,表現力の向上につながる成果も得られた。 |
商 業 |
会計分野における言語活動の充実を図った指導方法について −地域のビジネスミドルリーダーの育成を目指して− |
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愛知県立豊橋商業高等学校 | 青 山 将 典 |
簿記会計は「企業の言語」と言われているように,経済活動の基盤となっている。学習指導要領において言語活動の充実が叫ばれる昨今,商業教育の教科指導においても新しい学びのスタイルが必要である。 本研究では,ケーススタディによる学習活動を通して簿記会計を学び,将来のビジネスミドルリーダーとして必要なコミュニケーション能力の育成を目指した。その結果,人前で自分の意見を発表する態度を身に付けることができ,さまざまな視点で物事を考えるきっかけとなった。 |
学校設定科目 |
グローバル人材を育成する「グローバルエデュケーション」の指導 −ペア・ワークやグループ・ワークの実践を通して− |
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愛知県立御津高等学校 | 須 藤 絢 美 |
国際教養科2年の学校設定科目「グローバルエデュケーション」では,地球規模の諸問題(グローバル・イシュー)をテーマとし,その学びを通じて課題解決能力を身に付けさせることでグローバル人材の育成を目指している。本研究では世界の貧困問題を取り上げ,効果的な資料を紹介しながら,協働学習を進めることによって,題材への興味・関心と課題解決能力を高めるという授業を実践した。生徒は貧困問題を身近な問題として捉え,自分が調べたことと他者の意見を比較検討した結果,更に自分の考えを深め,解決策を提案するに至った。 |
道 徳 |
身近な人に温かい心で接しようとする子を目指した道徳教育の研究 −テーマ発問の導入と体験活動を通して− |
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西尾市立平坂小学校 | 野 村 佳 代 |
本校の教育目標「自分から問題を考えたり,友達と一緒に考えたりしながら,実践していける『前向きで温かい心』をもつ児童を育てる」を基に,本研究の目指す子ども像を「身近な人に温かい心で接しようとする子」と設定した。道徳の時間において「テーマ発問」を導入したり,振り返りに当たる「あいワード」を記述させたりした。また,生活科の学習において身近な人と関わる体験活動を採り入れたり、意欲付けのためにカードを活用したりした。その結果,身近な人に思いを寄せるようになり,自分のできることをしようとする子が増えた。 |
互いを大切にし,協力する生徒の育成を目指す道徳教育 −OPPシートの活用を通して− |
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日進市立日進中学校 | 森 本 葉 子 |
道徳教育には,問題に主体的に対処することのできる力を育成することが求められている。生徒には,互いに高め合うことができるような人間関係を構築し,他者への思いやりの心を育むことが大切だと感じた。本研究では「道徳の授業や行事等の学校生活において,OPP(One Page Portfolio)シートを活用すれば,自己有用感・自己肯定感の高まりとともに思いやりの心が育ち,互いの思いを大切にし,協力する気持ちが育つであろう」という仮説に基づいて実践し,生徒は自己の成長を感じ,協力する気持ちを高めることができた。 |
総合的な学習の時間 |
異文化とのつながりに気付き,主体的に異文化と関わろうとする児童の育成 −異文化理解に関する三つの取組を通して− |
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東浦町立緒川小学校 | 岩 本 和 也 |
生活面から捉えた異文化を考えることで自分とのつながりに気付き,主体的に異文化と関わろうとする児童を育てたいと考えた。異文化を身近に感じている児童が少ないという実態を踏まえ,本研究では,テレビ電話を利用した海外在住の元同級生との交流,海外生活経験のある教員等からのさまざまな国の文化の話,お気に入りの国のパンフレット作りという,三つの実践に取り組んだ。結果として,異文化と自分とのつながりを身近なものとして考えるようになったり,異文化に対する興味を深め自分の世界を広げようとしたりする児童が多く見られた。 |
本気で考え,実践する子の育成 −アクティブ・ラーニングを採り入れた「ロコもっとプロジェクト」の実践を通して− |
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田原市立赤羽根小学校 | 藤 井 章 雄 |
ふるさとの象徴である「海」を題材として,その発信源となる道の駅を舞台に総合的な学習を行った。魅力に感じたものを写真撮影し,外部へ発信する活動を通して,「本気で考え,実践する子の育成」を目指して研究を進めた。 本研究では,「思考ツールを活用した話し合い活動を進めるなど,アクティブ・ラーニング(能動的学習)を行うことで,課題の発見や解決のために主体的・協働的に学んでいくであろう」という仮説に基づいて実践を試み,課題を自分のこととして考えて解決していく成果を得ることができた。 |
「総合的な学習の時間」の在り方に関する研究 −留学生との交流を通じて− |
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愛知県立豊橋南高等学校 | 鈴 木 唯 史 |
本校では,来年度から「総合的な学習の時間」の目標及び単元の改定を行う。 本研究では,来年度予定された単元「留学生との交流の時間」を行えば,「総合的な学習の時間」の目標を達成できると考え,これを先行的に実施した。 成果として生徒の自己理解,他者理解や主体的に学び続ける姿勢の育成が挙げられる一方,自己と社会の関わりについて考える姿勢の育成には課題が残った。 今後も生徒が自らの在り方,生き方を考え,社会に積極的に寄与する意識や態度を育てるための方策を更に練りたい。 |
学級経営 |
安心して自分の思いを伝え合う子どもの育成 −話し合い,認め合いの活動を通して− |
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高浜市立翼小学校 | 矢 野 智 子 |
学級内で,自分の思いを伝える子,友達のよさを認める子を目指す子ども像とし,小学校5年生を対象に本研究を進めた。共感的な話し合いのよさや友達から認められる経験を重ねることで目指す子ども像にせまれると仮説を立て,話し合い活動と認め合いの活動を手だてとして実践を試み,その手だての有効性を探った。 実践の取組から,考えを伝え合う姿が見られ,学級での所属意識が高まり,貢献しようと動く姿が見られた。また,実践前後のアンケートの検証からその手だての有効性や課題を見いだすことができた。 |
よさや弱さを認め合うことでともに成長できる児童の育成を目指した学級経営 −友達や班,学級との関わりや,目標に向けて活動する経験を通して− |
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一宮市立起小学校 | 川 嶋 賢 |
本学級の児童は4月当初,限られた人間関係の中でしか行動できなかった。また,日々目標なく過ごす児童が多く,簡単に流されてしまい,学級集団としての意識が弱い傾向にあった。そこで,よりよい人間関係を築くために,構成的グループエンカウンターやソーシャルスキルトレーニングを活用した。日々の目標をもたせるために,一定期間ごとに目標を設定し活動させた。期間後は振り返りの話し合いを行い,学級のよさや弱さを認め合い学級への所属意識を高めさせたことで,学級の一員としてよりよい集団にしようとする児童が増えた。 |
将来の目標を見据え,主体的に学習する生徒の育成 −生徒の学習意識を育てる取組− |
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愛知県立西尾東高等学校 | 木 村 頼 洋 |
私が担任するクラスは4月当初,家庭学習時間が少なく,学習習慣が身に付いていない生徒が多かった。また,自分の将来への目標設定ができていない生徒も多かった。そのため,将来の目標を見据え,主体的に学習する生徒の育成を目標にすることとした。学習記録表の活用,朝の学習会の実施等により,学習時間の増加を図り,また,考査の誤答分析や大学についての調べ学習等により,主体的に学習する生徒の育成を目指した。その結果,クラス全体の学習時間が増加し,進路実現に向けて努力する生徒も徐々に現れてきた。 |
生徒指導 |
何事にも主体的に取り組む生徒の育成 −つながりを大切にした清掃活動を通して− |
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豊橋市立青陵中学校 | 奥 村 仁 |
本研究では,つながりを大切にした清掃活動を通して,何事にも主体的に取り組むことのできる生徒を育成することをねらいとした。清掃についてのアンケート調査の結果を級長会で分析し,どのような清掃活動を目指すのかを考え,学年集会等で投げかけたり,委員会と連携して声をかけたりする中で,無言で黙々と清掃に取り組む姿が見られるようになった。また,振り返りの中でお互いを認め合ったり,他学年の生徒に清掃の様子を見せたりすることで,自分たちの取組に自信をもち,何事にも主体的に取り組もうという意識が芽生えた。 |
主体的に考え,自信をもって行動する生徒の育成 −SSTを採り入れた学級活動と,三つの評価活動を通して− |
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豊川市立中部中学校 | 後 藤 元 英 |
主体的に考え,自信をもって行動する生徒を育てるためには,社会性を身に付けることが大切であると考え,ソーシャルスキルトレーニング(SST)を学級活動の時間に採り入れるとともに,「がんばった自分を振り返ろう(自己評価)」「ありがとうを伝えよう(他者評価)」「授業で活躍しよう(教科担任による評価)」という三つの評価活動を行った。「どのような行動が適切か」を考えるSSTを体験させ,さまざまな場面で自分の行動が認められる機会をつくることは,生徒の主体性や自信を育てることにつながることが分かった。 |
自己指導力を育成する生徒指導 −アンダーコントロールを生かして− |
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愛知県立名古屋南高等学校 | 杉 浦 弘 次 |
本校の生徒指導では,問題行動への対応など消極的な指導はほとんど必要ない。だからこそ,自己指導力を育む積極的な生徒指導が必要だと考えた。 本研究では,積極的な生徒指導を機能させるため,リーダー養成会を中心に生徒主体で取り組ませる実践を行った。この実践を通じて,グループワークの実践に対する成果は得られたものの,自己指導力の意識変容を確認するまでには至らなかった。今回の実践で展開した積極的な生徒指導は,授業や学校行事を通して,継続性をもたせる必要があることが分かった。 |
特別支援教育 |
児童が自他ともに認めあい,誰もが安心して生活できる学級づくり −ソーシャルスキルトレーニングを生かして− |
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一宮市立貴船小学校 | 山 口 倫 史 |
「どの友達とも仲よくし,楽しく活動できる子ども」を目指す子ども像とし,小学校1年生の通常学級を対象とした研究に取り組んだ。「ソーシャルスキルトレーニングの理論を用いた活動を行うことで,友達と仲よく行動できるようになるであろう」「児童自身が認められていると感じる活動を採り入れることで,学級に満足し安心した学校生活を送ることができるようになるであろう」という仮説に基づいて実践に取り組んだ結果,ソーシャルスキルが向上し児童同士のトラブルが減少した。また,学級に満足している児童が増加した。 |
誰もが安心して生活できる学校を目指して −特別支援教育コーディネーターとしての支援の在り方の工夫− |
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小牧市立小牧小学校 | 倉 知 憲 |
通常学級に在籍する特別な支援を必要とする児童が安心して生活するためには,周りがその児童の特性を理解して関わる必要がある。そこで,特別支援教育コーディネーターとして,全校に提案する手だてを探った。本研究では,ソーシャルスキルトレーニングの実施と「個別の教育支援計画」「個別の指導計画」作成の支援により主題にせまろうとした。児童のコミュニケーションスキルの高まり,教師の児童理解の深まりにより,特性に応じた関わり方ができ,コミュニケーションが苦手な児童も積極的に仲間と関わるようになることが明らかになった。 |
周りが分かり,適応する力を育てる −周りの状況や関わる相手の意図の理解を促す授業を通して− |
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愛知県立豊橋聾学校 | 村 田 実 |
視覚障害と聴覚障害を併せ有する生徒に対して,作業学習や自立活動の授業において,周りの状況や相手の意図を知る手がかりを工夫すると,周りの状況や活動内容に対する見通しにつながり,生徒の主体的な行動や相手に合わせた行動につながることができた。また,自己選択により状況が変わる工夫をすると,生徒の適切な自己表現につながり,生徒が表出したYES,NOの行動を整理することができた。さらに,生徒の表出や行動の意味を教師が酌み取ることができれば,適切な自己表現や主体的な行動につながるのではないかと考える。 |
主体的に学習に取り組む子どもの育成を目指して −自立活動の視点「注視する」ことを支援に採り入れた生活単元学習の実践− |
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愛知県立佐織特別支援学校 | 兼 子 崇 |
本研究では,自立活動の区分の一つである「人間関係の形成」の提言を受けて,対人的相互反応に乏しい重度の自閉症児が「主体性」を高めるための支援として,生活単元学習において実践を行った。具体的には,人やものに「注視する」ことを中心に,国立特別支援教育総合研究所の「自閉症教育の7つのキーポイント」を使用した。生徒の実態に応じた「注視する」ための支援方法を工夫し,指導者で共有することで,生徒が主体的に活動する姿が見られた。今後の課題として,生徒の実態に応じた学習環境づくりが挙げられる。 |
重度・重複障害を有する生徒の関わり方と表現方法 −自立活動の六つの区分の観点に沿って考える− |
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愛知県立ひいらぎ特別支援学校 | 鈴 木 裕美子 |
周りの人との関わりの中で伝えにくさを感じてうまく表現できずにいる生徒たちが,人とのやりとりへの関心を高めるにはどのような支援が必要であるか。 本研究では,一人の事例生徒を取り上げ,さまざまな観点で実態を把握し,生徒に合ったコミュニケーション方法を探った。手足が過敏であり知的にも重度の障害を有する生徒であるため,自分の要求をはっきりと伝えることに難しさがある。しかし,繰り返しの学習や周りの状況が分かりやすくなることで,生徒が気持ちを伝えるための環境が整い,自ら関わろうとする様子が増えた。 |
キャリア教育 |
「気付き,考え,実行する」ことのできる児童の育成 −キャリア能力の向上を目指す学級の取組を通して− |
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清須市立古城小学校 | 内 藤 亮 太 |
教師からの指示を待ち,自分で考えて行動しない児童が多かった。また,授業の演習問題の後や係や当番などの活動で,自分のことが終わっても周りの手助けに動こうとしない児童の実態があった。教師の指示の仕方の工夫や他のために働く気持ちよさを味わうための取組,目標の視覚的な明示など三つの手だてを講じ,具体的に七つの実践を行った。「気付き,考え,実行する」ことのできる児童を目指す児童像として設定した。実践していく中で周りのために自分から行動する児童が増え,キャリア教育で育成すべき四つの力を向上することができた。 |
自他のよさに気付き,互いに認め合い,人との関わりを大切にする児童の育成 −互いのよさを伝え合う活動と課題解決型のグループワークを通して− |
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半田市立成岩小学校 | 松 本 雅 樹 |
本学級には,人とうまく関わることの苦手な児童が多い。そこで,人との関わりについて考える学習において,互いのよさを伝え合う活動や課題解決型のグループワークに取り組めば,自他のよさに気付き,互いを認め合い,人との関わりを大切にする気持ちを高めることができるだろうと考え,互いのよさを見つけ伝え合う活動,心を開く活動,生活の諸問題の解決に向けた話し合い活動の実践に取り組んだ。その結果,自分に自信がもてるようになり,人との関わりを大切にしようとする児童が増えた。 |
職業的自立を目指した授業作り −キャリア教育の観点を採り入れた職業コースの授業において− |
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愛知県立いなざわ特別支援学校 | 竹之内 賢 二 |
職業コースの授業において,キャリア教育の観点を踏まえ,職業的自立に向けて有効な授業の手だてを考察した。特に,本校の生徒の課題となっている「主体性の伸長」「コミュニケーション能力の向上」に着目し,生徒が自ら行動するための手だてや生徒同士で評価や相談をする機会を設定した。本研究を通して,作業場面や学校近隣企業での実習における生徒の主体的な行動や他者とのコミュニケーションの増加等に成果が得られた。さらに,多くの業種における実習を経験することで,自分の将来に対するイメージを具体化することができた。 |
肢体不自由児(教育課程V)の小学部におけるキャリア教育 −積極的コミュニケーションを引き出すための継続的な取組− |
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愛知県立港特別支援学校 | 杉 江 聡 朗 |
本研究では,コミュニケーションを積極的にとることが難しい肢体不自由児(教育課程V)が自分から積極的にコミュニケーションをとれるようになることを目指した。方法としては,教師と児童が楽しく会話する場面を設定し,教師から積極的に関わることで児童も積極的になることをねらった。その結果,成果は見られたが課題は残った。本実践から,対象児の積極的なコミュニケーションをとることが難しい原因,背景等を探り,それを踏まえたアプローチをして積極的コミュニケーションを引き出す必要があることが分かった。 |
防災教育 |
学校の実態に即した実践的かつ継続可能な防災対策の在り方 −視覚的な防災マニュアルの作成と体験的な訓練− |
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愛知県立西春高等学校 | 佐 藤 裕 子 |
学校における日頃の防災対策の重要性は誰もが認識しているが,多忙な校務の中で,防災対策に十分な時間を配当することは難しい。そこで,現職研修の一つとして防災訓練を行うことや実用的な防災備品の整備,視覚的な防災マニュアルの作成などの検討を行った。その結果,職員の防災意識が向上し,実践的な防災教育の重要性を再認識することができた。 |