教育研究リーダー養成研修

国 語    社 会   算数・数学   理 科   保健体育

外国語   道徳教育   総合的な学習の時間   特別活動   学年経営   生徒指導

特別支援教育    キャリア教育    情報教育   進路指導   防災教育

国 語 

 自分の思いや考えを詳しく表現し,進んで相手と伝え合うことができる児童を育成する国語科学習
―対話や思考ツールを活用した学習活動を通して―
 稲沢市立下津小学校 内 田 令 奈 
 国語科において,一人一人が自分の考えをもち,自信をもって相手に伝えることができるようになるための手だてを考えた。まず,考えをまとめる活動において,他者との対話の場を設定したり,思考ツールを活用したりして,自分の思いや考えを言葉で詳しく表すことに取り組んだ。さらに,単元を貫くテーマを設定したり,発表の準備をする場において相互評価を取り入れたりして,自分の思いや考えを進んで相手に伝えることができるようにした。その結果,語彙が増え,自分の考えを形成したり発表したりする力が高まってきた。 
 物語を主体的に読み深めることのできる児童の育成を目指した国語科学習指導
「ごんぎつね」における協働的な学びと言語活動の充実を通して
碧南市立大浜小学校  五十嵐 久 恵 
 国語科「読むこと」の領域で,叙述を基に登場人物の気持ちを読み,友達と関わり合いながら,「もっと物語文を読みたい」と主体的に学習に取り組む児童の育成を願い,本研究を進めた。小学校4年国語科物語文「ごんぎつね」において,児童が主体的に読み深めることができるように,課題設定や学習形態の工夫をしたり,言語活動を充実させたりすることを手だてとした。その結果,一人学びや友達との意見交流を通して,児童が自分の読みを深めていく姿,言語活動を通して主体的に物語を読む姿が見られるようになった。  
 学びに向かう力を育む授業実践 高等学校2年古典
主体的に作品を読み味わう工夫とICT機器を活用した振り返りを通して
愛知県立岡崎西高等学校  栗 田 千 寛 
 生徒が粘り強く古典作品を読み味わい,その学び方を振り返ることでその後の行動変容につなげていく力を育むことを目標として,研究を行った。そのための手だてとして,協働的な学習,生徒の深い読みを問うような言語活動の工夫,週ごとの振り返り,単元終わりの振り返りを行った。その結果,多くの生徒が積極的に粘り強く古典作品を読み味わい,ICT機器を活用しながら自己の振り返りを蓄積していくことで,その後の学習に意欲的に取り組む姿が見られ,学びに向かう力を育むことにつながった。  
 自分の考えを深め,他者に分かりやすく表現できる生徒を育成する国語科学習指導
他者との意見共有とバディとの助け合い活動を通して
愛知県立碧南高等学校  酒 井   拓 
 本研究は,自分の考えを他者と意見交換したり,分かりやすく表現したりすることが苦手な生徒が,ICTを活用し他者の考えに多く触れることで考えに広がりや深まりをもてるように,そしてペアワークで助け合うことで自分の考えを他者に分かりやすく表現できるようにするために進めたものである。ロイロノートを活用し,クラス全員と意見共有したことで,考えに広がりや深まりをもてるようになった。また,ペアワークで発表練習や助言を行わせることで,発表の内容や表現方法を改善しようとする姿が見られた。  
 主体的に学び,分かりやすく伝える力を育む国語科学習指導
充実した対話的な活動を通して
刈谷市立刈谷特別支援学校  花 野 幹 巳 
 国語科において,生徒が学習に取り組む中で視野を広げ,人の考えを正しく理解して受け止め,適切に自分の考えや思いを表現する力を身に付けたいと考える。本研究では,「読解」「話し合い」「振り返り」の活動を通して他者や自己との対話を充実させることで,生徒が人の考えを受け入れて新しい視点を得たり,根拠を示して考えを表現したりする姿が見られた。また,実態把握から背景要因を見立てて支援を行ったことで,授業への見通しが「主体的な学び」を支える大切な要素になることが分かった。  

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社 会

他者と関わり合いながら課題を解決しようとする生徒の育成を目指した中学地理学習
―切実感のある課題と協働的な学習の場の設定を通して―
 
春日井市立南城中学校  小 林 健 太 
 中学校社会科の地理学習において,他者と関わり合いながら自らの考えを深め,課題を解決しようとする生徒の育成を目指した。生徒にとって身近で今日的な学習課題を設定することや,生徒自身の気付きや疑問から学習課題を設定することを通して,学習課題に対する考えを記述することを得意とする生徒が増えた。また,ペアトークやグループ活動の充実,1人1台端末を活用した情報共有など,協働的な学習の場を多く設定することで,他者の考えに触れ,自分の考えをまとめたり発表したりすることを得意とする生徒が増えた。  
社会的事象を自分事として捉え,主体的に学習に取り組む生徒の育成
―興味・関心が高まる導入の工夫と知識活用サイクルを意識した社会科学習指導―
 
 武豊町立武豊中学校 山 口 太 吾
 導入の工夫や知識の習得だけでなく,活用する授業展開や単元構想をすることで,社会的事象に興味・関心をもち,習得した知識を活用する力を養いたいと考えた。各時の導入では,生徒が身近に感じたり,疑問を抱いたりするような教材を提示し,追究意欲の向上を図った。また,知識習得,思考,対話,振り返りのサイクルを組み込むことで,知識を基に考えを深められるようにした。本研究により,生徒は社会的事象に対する興味・関心を高め,自ら掴み取った知識や対話を基に自分の考えをもてるようになった。
歴史的事象について多面的・多角的に考察することができる生徒の育成
―ロイロノートの意見集約機能を使用した歴史総合の授業を中心に―
 
 愛知県立杏和高等学校 志 田 和 俊
 本研究は,ロイロノート・スクールを使用した歴史総合の授業実践を通じて,歴史的事象について多面的・多角的に考察することができる生徒の育成について検討した。インターネット上での資料の検索,グループでの共有,協働,発表という学習サイクルを通じて,生徒の多面的・多角的な考察力を育成した。本論では,生徒の振り返りの内容とアンケート結果,授業での様子から仮説を検証し,その成果と課題を述べた。


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算数・数学

共に学び,考えを深めることのできる児童を育成する算数科学習指導
―根拠を明らかにできる工夫を通して―
 
 西尾市立佐久島しおさい学校 大 野 英 隆 
 社会に出る準備段階である小中学生の間に,自分の考えを相手にしっかりと伝える能力を身に付けることが求められている。そこで,目指す児童像を「根拠を明らかにし,自分の考えを深めることができる児童」とした。面積の学習において「根拠や考え方を見える化し,協働的な学びを行えば,根拠を明らかにし,考えを深めることができるであろう」という仮説に基づいて実践を試み自分が思いつかないような仲間の考えに触れたり,互いの考えを比較し合ったりすることで,考えを深める様子が見られた。
自信をもって自らの考えを発信できる生徒の育成
―グループ活動を取り入れた高等学校数学科の授業を通して―
 
 愛知県立一宮起工科高等学校 井 上 知 絵 
 本研究では,自信をもって自分の意見を言える生徒の育成を目指した。小グループで意見や考えを言い合うことができれば,自信をもつことができ,クラスのみんなの前で発表することができるであろうという仮説を立て,実践を試みた。グループでの話し合いを重ね,ペアで発表を行い,発表に対してはよいところを伝え合った。褒められたり認められたりしたことが生徒の自信につながり,次に生かしたいという前向きな気持ちが見られるようになった。  
学習意欲を高め主体的に学び,考えを広げていける生徒を育成する授業を目指して
―ICTを活用した高校数学科の授業研究―
 
 愛知県立東海樟風高等学校 髙 木 由起子 
 数学の授業においてタブレット端末などのICTを活用することにより「個別最適な学びができるように支援を施せば,生徒は学習意欲を高め主体的に学習を進めることができるであろう」「協働的・対話的な学びの活動を取り入れれば,生徒は自らの考えを広げ深めることができるであろう」という仮説に基づき「ノートツール」「自主的に取り組める追加課題」「振り返りの時間」「オンライン質問箱」「対話し考える授業」の五つの手だてを実施した。どの手だてにおいても主体的,意欲的な生徒の姿が見られるなど仮説を実証する成果が得られた。  


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理 科

 科学的に探究し,新たな課題を見いだすことのできる生徒の育成
―中学3年理科「エネルギーと仕事」の授業実践を通して―
北名古屋市立西春中学校  稲 葉 健 人 
 本研究では,生徒が実験の目的,見通しを明確にして科学的に探究し,日常生活と関連した新たな課題を見いだすことを目標として実践を行った。導入を工夫したり,科学的根拠に基づいて予想,仮説,実験方法を話し合ったりする場を意図的に設定することで,科学的に探究する態度を育成する。また,学んだことと日常生活との関連について気付かせることで,日常生活につながる新たな課題を見いだすことができる生徒を育成する。実践を通して,見通しをもって科学的に探究する姿や日常生活との関連について考える姿が見られた。
多面的な視点で事象を捉えることで自分の考えを吟味し,科学的な見方・考え方を働かせながら仲間とともに問題を解決していく生徒の育成
―「自作電池で車を走らせよう!電離の仕組みから,電気が流れる仕組みに迫る」の実践を通して―
刈谷市立刈谷東中学校  水 品 雄 太 
 「自作化学電池カー」を教材として個人追究を行わせることで,実験を基にした考えをもたせた。そして,仲間との関わり合いを通して自分の考えを吟味し,科学的な見方・考え方を働かせながら問題を解決していく姿を期待した。実践では,話し合いの場を意図的に設定したことで多面的に事象を捉えられるようになり,自分の考えを吟味する姿が見られた。また,意図的に二段階発問を行ったことで,新たな問題に対しても科学的な見方・考え方を働かせて話し合ったり,モデル図を活用したりしながら粘り強く問題を解決する姿を引き出せた。  
科学の魅力を語り,ねばり強く思考する生徒を目指した理科学習指導
―中学1年生「光の性質」の実践を通して―
 
安城市立安城西中学校  有 木   誠 
 本研究では,「主体的・対話的で深い学び」の視点から,中学校理科の授業改善を目指した。「仲間の話を吟味し,協力しながらねばり強く思考する生徒」「科学の魅力を語れる生徒」を育成していく中で,生徒の考えや疑問を次時につなげていく単元構想や班の交流からねばり強い思考を目的とした「ねばねばタイム」の設定,意図的な指名,魅力的な教材の提示などの手だてに取り組む。楽しそうに授業に取り組む様子や授業後に光の性質について語り合う姿,ねばり強く思考をしながら互いに考えを交流させ,学びを深め合う生徒の姿が見られた。
学びの楽しさ,分かることへの喜びを感じられる生徒を育てる「学びの見える化」
―3年理科「化学変化とイオン」の学習を通して―
 
豊川市立西部中学校  髙 田 光 伸 
 本研究では,学びの楽しさや分かることへの喜びを感じられる生徒の育成を目指した。そのためには自分の学習を客観視できるようにする「学びの見える化」が必要であると考え,その手だてとして「OPPシート」と「シグナルカード」を活用した。結果,「OPPシート」は知識が増え,理解が深まっていくことを実感するきっかけとなり,「シグナルカード」については,分かりたいという思いを引き出すきっかけとなった。活発な学び合いを促すことにもつながり,生徒は自分の理解に自信がついていく中で充実感や満足感を得ることができた。


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保健体育

 自己の課題を適切に捉え,課題解決に向かう児童の育成
―児童同士の関わり合いを意識したボール運動の学習を通して―
 東郷町立音貝小学校  植 村 啓 史
 本研究は,小学校6年生を対象にソフトバレーボールの授業を行い,児童同士の関わり合いを意識しながら自己の課題を把握し,課題解決を目指すことを目的とした。結果,関わり合いの場の設定や単元構成の工夫をすることで,適切な課題把握や課題解決につながることを明らかにすることができた。また,単元を通して「ソフトバレーボールの魅力」に迫ることで,自己やチームの課題を把握し,課題解決を目指して他者と進んで関わったり,アドバイスしたりするなど,関わり合いでの成果も得られた。
 豊かな関わりを通して課題を見つけ,課題解決に向けて粘り強く取り組む子の育成
―バッジをゲットだぜ!小学5年「マット運動」の実践を通して―
蒲郡市立蒲郡南部小学校  酒 井 麻 衣 
 本研究では,小学校5年生を対象にマット運動(8時間完了)の授業を行い,どの児童も運動経験に関係なく,課題解決に向けて粘り強くマット運動に取り組むことを目的とした。技能ポイントを基に,ペア練習や振り返りなどの仲間との豊かな関わり合いを通して,互いを認め合い,自己の課題を見つけ,解決していくことができた。また,ICT機器を自己の課題把握のための手段として有効に活用したことで,多くの児童が自己の課題を意識し,練習方法を適切に選択しながら技能を高めることができた。


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外国語

 「伝えたい」という意欲をもち,自信をもってコミュニケーションを図る児童の育成
―小学校6年生の外国語科におけるペア活動や課題設定の工夫を通して―
 江南市立宮田小学校 梅 谷 陽 子 
 外国語科の学習において,「伝えたい」という意欲をもち,自信をもってコミュニケーションを図ろうとする児童の育成を目指して本研究に取り組んだ。本研究では,ペア活動において,話型や表現を示したり,中間評価を行ったり,コミュニケーション活動において,必然性のある場面や興味・関心のもてる課題を設定したりするなどの手だてを講じた。その結果,児童の使える英語表現が増え,ペアでの会話に広がりや深まりが生まれたり,自信をもって英語でコミュニケーションをとれたりする姿が見られるようになった。 
 自信をもって英語を使い,自分の思いや考えを伝えることができる生徒の育成
―中学2年 既習の学習内容の定着を図る言語活動を通して―
 津島市立藤浪中学校 佐 藤 周 平 
 本研究では,二つの言語活動を通して,自信をもって英語を使い,自分の思いや考えを伝えることができる生徒の育成を目指した。「継続的に英語を使う活動をし,相手に伝わったと感じる体験を積み重ねれば,自信をもって英語でコミュニケーションをとることができる」という仮説に基づいて実践を試み,即興性を意識した活動を継続的に体験させたことにより,英語を話すことへの苦手意識が軽減し,自信をもってコミュニケーションをとろうとする生徒の姿が見られるようになった。 
 コミュニケーション英語における主体的・対話的で深い学びを目指した授業の在り方
 愛知県立長久手高等学校 細 田 翔 太 
 コミュニケーション英語の授業において,教科書の内容に興味・関心をもって主体的に学び,相手の意見を踏まえて発言することで対話的に学びを深めることを目指した。各単元において,読む活動では,必要な情報を得るための「文献」として本文を読む場面を設定し,話し合い活動では相手の意見を踏まえた上で発言させる支援を行ったことで,教科書の内容に対する生徒の興味・関心が高まり,話し合いが対話的になり,深い学びにつながった。 


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道徳教育

 学び合う楽しさを実感し,よりよく生活しようとする児童の育成
―自分の考えをもち,対話する道徳教育を通して―
 あま市立美和東小学校 土 屋 珠 実 
 道徳の授業において,自分の考えをもち,他者と対話する中で学び合う楽しさを実感し,よりよく生活しようとする児童を育成したいと考えた。本研究では,思考ツールやロイロノートを使用し,自分の考えをもって対話させることで,学び合う楽しさを実感できるようにした。また,実生活を振り返る場面を設け,学んだことを生かし,よりよい生活へとつなげられるよう授業の導入と終末を工夫した。その結果,道徳の授業に意欲的に取り組む児童が増え,自分の考えを伝え合うことができるようになった。 


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総合的な学習の時間

協働と探究を意識した第4学年総合的な学習の時間
―空き家問題を,周りと協力して解決しようとする児童の育成―
春日井市立神屋小学校  青 井 良 太 
 本研究では,他者や地域と協働しながら地域の課題に長期的に取り組む中で,主体的に探究することができる児童の育成を目標としている。地域の課題「空き家の活用」を市職員からミッションという形で受け,その活用案をグループで考え発表した。また,家族から助言を受けたり,校外学習で地域の方の願いを聞いたりして得た学びを基に,再度活用案を考え市に提言した。学習を通して児童は徐々に当事者意識をもって課題に取り組むようになり,活用案も学級や地域との協働を経て深まるという成果を得た。 
ふるさとに夢や誇りをもって,未来の創り手となる島っ子の育成
―第6学年 総合的な学習の時間「勝手に日間賀島観光大使」の実践を通して―
 
 南知多町立日間賀小学校 髙 島 健 暉 
 本研究では,ふるさとに夢や誇りをもって,未来の創り手となる児童の育成を目指した。地域連携を推進し,多くの「ひと・もの・こと」に関わる場面を設定したり,PDCAサイクルを意識しながら実践方法を繰り返し再考,改善する場面を設定したりした。これらの手だてにより,ふるさとのよさや課題に気付き,ふるさとのことを自分事として考えながら,主体的に探究を深める児童の姿が見られるようになった。


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特別活動

主体的に話し合い,課題解決に向かう生徒を育成する中学校学年・学級経営の研究
―お互いを認め合う掲示物の工夫を通して―
日進市立日進中学校  藤 森 祐 紀 
 本研究は,主体的に話し合い活動を進め,自らのよさを生かし,課題解決に向かう支持的風土の構築を目指す活動を通して,学年・学級経営に取り組んだものである。学級力アンケートをレーダーチャートによって視覚化し,学級役員,学年の教員同士がよいところを見つけ合い,各学級のよいところを誰もが目に付く場所に掲示することとした。その結果,生徒も教師も学級,学年のよさを認め合う関係に近づくことができた。また,自らの考えや思いを素直に表現し,課題の解決に向かう方策を自発的に考えるなどの成果が見られた。 


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学年経営

自ら考え,決定し,判断し,行動する生徒を目指した学年経営
―リーダーを中心とした活動を通して―
 
犬山市立犬山中学校  西 村 里 恵 
 本研究は,中学第1学年(7学級)を対象に,学級代表を中心に啓発活動や学級で気持ちを一つにする行事を実施し,生徒が自ら考え,決定し,判断し,行動する生徒の育成を目指した学年経営について述べたものである。学級代表を中心にした啓発活動を行ったり,学級が一つにまとまる行事を計画したりして,学級のリーダーを中心とした生徒主体の活動を進めていく過程を通して,生徒は主体的に動き,自分たちで学年や学級をよりよくしていこうと意欲的に行動する成果が得られた。 


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生徒指導

交通安全意識をもち,自ら行動できる生徒の育成を目指して
―風紀委員会活動の実践―
 
愛知県立蒲郡高等学校  夏 目 昌 卓 
 本研究は,生徒が常に交通安全意識を高くもち,自ら行動できる力を育むことを目的としたものである。コロナ禍における教育活動の中で,本校で対応できる手法を考察し,生徒主体の風紀委員会活動として取り組んだ。生徒の交通安全意識は高い位置で推移している現状を確認することができたが,重大事故を引き起こす可能性のある生徒も僅かに存在することも分かった。交通事故は他人事という意識を生徒の内的な部分から変えるための取組が今後必要であることを認識し,今後の課題として位置付けることができた。 


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特別支援教育

進んで体を動かす児童の育成を目指した自立活動の取組
―教師や友達と共に楽しさを実感できる運動体験を通して―
愛知県立一宮東特別支援学校  堤   友 海 
 本研究では,小学部4年生の児童を対象に,進んで体を動かす児童の育成を目指して自立活動の指導の実践を行った。一人一人の実態に合わせて個別の運動課題に取り組む機会を設けたり,楽しく体を動かせるような教室環境や授業内容を設定したりしたことで,児童たちは基礎的な運動能力を伸ばし,さまざまな動きに楽しく取り組むことができた。継続的な取組を通して,児童たちは主体的に体を動かすことが多くなり,少しずつ体力を向上させていることがうかがえた。 


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キャリア教育

夢や目標をもつことができる生徒の育成
―キャリア教育におけるキャリアパスポート作成を通して―
東海市立加木屋中学校  磯 部 和 彦 
 本研究は,「夢や目標をもつことができる生徒の育成」を研究主題として設定し,キャリア教育の分野で継続的な実践を試みた。学級活動の時間や総合的な学習の時間を使って,現在の自分自身を将来につながるものとして見つめ直す場面を設定し,自分のキャリア形成について考えさせる活動を行った。また,キャリアパスポート作成において,職業調べ,社会人の講話,高校調べ,レポート発表等の活動を取り入れることによって,自分の将来の夢や目標について,考えることができるようになった。 


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情報教育

プログラミング技術のよさに気付き,仲間と知識を共有して考えを深め合いながら課題解決を図る生徒の育成
―3年技術科「プログラミング技術を活用して,安心で暮らしやすい東栄町にしよう」の実践を通して―
東栄町立東栄中学校  佐々木 裕 直 
 将来,AI,ビッグデータ,ロボティクス等の技術が産業や社会生活にますます取り入れられ,社会の在り方が現在とは劇的に変わることが予測されている。このような社会においては,情報技術を主体的に活用する力が求められる。本研究は,スモールステップで課題に取り組みながらプログラミング手法を習得し,身に付けた知識や技能を使って身近な問題の解決を図る課題に取り組んだ。生徒たちは,課題に取り組む中でプログラミング技術のよさに気付くとともに,積極的に仲間と関わり合い,考えや技能を共有し合う姿が見られた。 
協働して課題に取り組むための態度と基礎となる力の育成
―ICT機器を活用した対話的な学習活動とさまざまな役割の経験を通して―
愛知県立緑丘高等学校  橋 本 正 隆 
 コミュニケーション能力を身に付け,協働して物事に取り組むための良好な人間関係を構築できる生徒の育成と,その実現のためのICT機器を活用した対話的な授業実践の方法について研究を行った。本研究では,ICT機器を活用し,目的や役割を明示した上でブレーンストーミングやジグソー法などの手法を用いたグループワークの機会を設けた。その活動を通して,生徒が自己の強みを認識し協働して課題に取り組むための態度と基礎となる力の向上を実感する様子が見られた。 


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進路指導

志望理由を明確に描き,的確に言語化できる生徒の育成を目指す面接指導
―フーアムアイ・アクティビティと生徒相互の模擬面接を通して―
愛知県立中村高等学校  隅 田   良 
 本校では学校推薦型選抜で大学進学を目指す生徒が多い。そこで,本研究では,生徒が「志望理由を明確に描く力」と「頭の中の考えを的確に言語化して伝える力」を身に付けるため「生徒相互の模擬面接」と「フーアムアイ・アクティビティ」を,推薦選抜に向けての面接指導の時間に実施した。二つの活動を通して多くの生徒に成長が見られ,進路実現のために必要な「志望理由を明確にもち,それを的確に分かりやすく伝える力」を身に付けることに一定の効果があった。 


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防災教育

「未来責任」を担うリーダーの養成指導
―生徒が主体となった防災学習・啓発活動を通して―
愛知県立豊橋東高等学校  大須賀 勇 貴 
 災害をはじめ予測が難しい事象が増えつつある現代において,自ら学び,自ら行動することができる生徒の育成を目指す教育実践を試みた。「高校生防災セミナー」の参加校に選出されたことをきっかけに,防災委員及びそのリーダーを中心として,従来なかった形での避難訓練や文化祭における防災・減災の啓発活動を指導したところ,生徒の対話力や主体性が向上していった。 


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