外国語 産業 道徳教育 総合的な学習の時間 学級経営 生徒指導
自分の考えを主体的に伝え合い、再構築しようとする生徒の育成 ~中学1年国語 話し合い活動や課題設定の工夫を通して~ |
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長久手市立南中学校 | 髙 見 勇 気 |
本学年の生徒の実態から、自分の考えに自信をもって主体的に他者と伝え合ったり、考えをよりよく再構築しようとしたりする生徒を育成したいと考えた。そこで、本研究では、仮説Ⅰ「観点を示して話し合わせたり、聞く側に目的意識をもたせたりするグループ活動」、仮説Ⅱ「単元を貫く課題の設定や、単元を通した振り返りシートの活用」に基づいて、六つの工夫を行った。「比較」「理由付け」などの話し合いの観点の提示やジグソー型の発表形式、単元を貫く課題の設定は、主体的な活動や考えの再構築のために有効であることが分かった。 |
仲間とともに、伝統的な言語文化に魅力や親しみを感じることができる子の育成 -4年国語科 つかみ取れ!昔の人の想いとそのカード!百人一首の世界」の学習を通して- |
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豊川市立小坂井西小学校 | 中 村 由 伊 |
百人一首のゲーム性を生かし、百人一首大会に向けて、仲間と情報交換をしながら探究学習をしたり百人一首の魅力に気付いたりすることで、伝統的な言語文化に親しみを感じることができるのではないかと考え、本単元を構成した。短歌の情景を読み取るには文語体や言い回しに難しさを感じる子もいるだろう。そこで、「百人一首との出合わせ方の工夫」と「仲間と自由に情報や考えを共有できる場の設定」を手だてとして実践を行った結果、分からない言葉に注目し、調べ、解釈しながら、根気よく学び合ったり魅力を感じたりする姿が見られた。 |
社 会 |
主体的に社会と関わり、多面的に考えながら課題追究する児童の育成を目指した社会科学習 ―考えの共有と提案活動を通して― |
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岩倉市立岩倉北小学校 | 簗 場 紗 耶 香 |
社会科では、生涯にわたって能動的に学び続ける児童の育成を目指している。社会科学習において、学習課題を工夫し、考えを共有したり、地域へ提案したりする場を設定すれば、主体的に社会参画しようとする児童が育つと考える。本研究では、児童が考えを共有する場を意図的に設けることで、調べ方や表現方法の参考にできるとともに、関わりやすい環境を作ることができた。また、身近な地域の課題を取り上げ、現実世界の事象を対象とする学習を行った結果、地域社会への関心の高まりが見られた。 |
自ら課題の解決を目指し、主体的に学習する生徒の育成 ~中学社会科公民分野における追究学習を通して~ |
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春日井市立石尾台中学校 | 小 林 晋 弥 |
社会科公民分野の学習において、本研究では自ら設定した課題を解決しようと主体的に学ぶ生徒の育成を目指した。自ら設定した課題に対し、授業ごとに振り返りを行いながら追究学習に取り組む実践を行ったことで、粘り強く学習する態度を育成することができた。また、類似したテーマの生徒との情報共有や異なる生徒との途中報告会といった、他者から意見をもらう機会を設定する実践を行ったことで、多面的・多角的な視野を獲得しつつ、自己調整を図りながら取り組む態度を育成することができた。 |
深い学びを実現し、主体的に社会に関わろうとする生徒を育てる社会科学習 ―社会的な見方・考え方を働かせながら課題を追究したり、解決したりする活動を通して― |
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春日井市立藤山台中学校 | 松 原 弘 明 |
これまで生徒の追究意欲を高められる素材を教材化し、実生活や実社会の中から見いだされた課題の解決に向けた探究的で深い学びの実現に向けて研究を進めてきた。本研究では、過去の実践の反省を踏まえて、習得・活用・探究という学びの過程の中で、深い学びを実現するための具体的な手だてを探り、その有効性を検証するとともに、社会的な見方・考え方を働かせながら、課題を追究したり解決したりする活動を通して、生徒の主体的に社会に関わろうとする意識を高めることができた。 |
自己調整しながら、協働して問題を解決しようとする児童を育む社会科学習 -「2種類の振り返り」を軸とした、問題解決的な学習を通して- |
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常滑市立西浦北小学校 | 土 井 翔 平 |
本研究は、全ての子供たちの可能性を引き出す「個別最適な学び」と「協働的な学び」の実現を目指した研究である。社会科における問題解決的な学習の中で、「個別最適な学び」と「協働的な学び」を一体とした4つの手だてと本研究の軸である「2種類の振り返り」の相乗効果により、自ら学習を調整し、粘り強く取り組みながら多様な他者と問題を解決しようとする姿を具現することができた。 |
社会的事象を身近に捉え、自分の思いを伝えようとする生徒の育成 -3年社会科地方自治「雁中生が考えるこれからの刈谷市」の実践を通して- |
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刈谷市立雁が音中学校 | 戸 田 和 晃 |
本研究では、中学校社会科公民学習の地方自治「雁中生が考えるこれからの刈谷市」の単元を通して、社会的事象を身近に捉え、自分の思いを伝えようとする生徒の育成を目指した。自分たちの住んでいる刈谷市を取り扱い、市役所の方とやりとりができるような単元を構想したことで、社会的事象を身近に捉え、自分の考えを深めた。また、市役所の方に自分たちの思いを聞いてもらう場や、グループ活動する場を設定したことで、自分の思いを伝えようとする姿が見られた。 |
自ら課題を追究し、歴史的な見方・考え方を働かせながら学びを深める生徒の育成 -「どうする長照」の学習を通した社会科学習指導- |
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蒲郡市立中部中学校 | 山 本 佳 範 |
本研究では、自ら課題を追究し、さまざまな視点・立場から自分の考えをもち、仲間と関わり合う中で学びを深めることができる生徒の育成を目指した。生徒たちが歴史を身近に感じ、興味・関心がもてる地域教材を開発し、生徒たちの思いに沿った単元を構想した。また、個人追究の時間を工夫したり、仲間と関わり合う場を設定したりした。以上の手だてを講じたことで、生徒たちはさまざまな方法で自ら課題を追究し続け、仲間との関わり合いを通して、歴史的な見方・考え方を働かせながら学びを深めることができた。 |
時代のつながりを実感し、自分の考えを伝える力を育む地理歴史科学習指導 -御成敗式目を用いた法の意義に関する考察や対話的な活動を通して- |
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愛知県立岡崎東高等学校 | 磯 貝 卓 満 |
本研究は、歴史上の出来事を現代とつながっていると認識しているものの、意欲的・主体的に学習することができていない生徒の学習への取組を変える実践である。今回、法の意義を身近なものとするよう、御成敗式目と日本国憲法を比較するという授業を試みた。また、多くの生徒が自分の意見をもち、発表するということに消極的であるため、ペアワークで意見を述べる機会を充実させることで、表現力を育むことを目指し、主体的に学習に取り組むためのスモールステップとした。 |
自分の言葉で説明し、生き生きと学ぶ児童を育てる算数科指導 -「図を使って考えよう」における指導法の工夫- |
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尾張旭市立旭小学校 | 村 井 良 輔 |
算数科において、自分の言葉で説明し、生き生きと学ぶことができる児童が増えるための手だてを考えた。まず、自力解決に取り組む。そこで、自分の「分からない」ことをはっきりさせる。教師から答えの一部を提示し、その上で話し合いに臨み、「できる」を感じるようにする。相手が説明を理解できた場合には、「分かった」を伝えてもらうようにする。振り返りでは、相手から「よかった」を教えてもらい、今後の学習への意欲の高まりを促す。これを繰り返すことにより、自分の言葉で説明し、生き生きと学ぶ児童が増えた。 |
主体的に学び合い、理解を深めることができる生徒の育成 ~思考ツールを使った数学科学習指導~ |
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豊明市立栄中学校 | 近 藤 優 太 |
数学において、どの生徒も主体的に学びに向かい、それぞれが自分自身の理解を深めることができるような学びを展開してほしいと考える。本研究では思考ツールを用いた授業展開を工夫することで、考える視点を明確にし自分の考えをもちやすくしたり、自分の考えを整理することで他者の考えと比較しやすくしたりすることを目指している。数学を苦手と感じている生徒が自分で考えをもつことができるようになったり、思考を働かせる課題を苦手とする生徒が正答を導くことができるようになったりするなどの成果を得られた。 |
主体的に考え、学び合える生徒の育成 ―三つの対話を柱とした数学科の授業づくりを通して― |
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津島市立天王中学校 | 平 川 佳 代 |
本研究では、中学3年生数学科の授業において、主体的に考え、学び合える生徒の育成を目指した。資料との対話、自分との対話、他者との対話の三つの対話を柱とした授業づくりを実践し、研究を進めた。授業プリントの使用や記入する観点を明確にした振り返りシートの活用から、生徒の主体性を高めることができた。また、授業の内容やねらいに合わせた学び合いの場の設定から、学び合える生徒の姿を育むことができた。 |
食物科における数学指導の在り方について -数学教育を通した論理的に思考する力と仮説の整合性を検証する力の育成- |
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愛知県立瑞陵高等学校 | 岡 野 弘 毅 |
本校食物科には、研究テーマを定め、一年の成果を発表する授業がある。その研究過程で、仮説検証やデータの収集・選択、分析を論理的に考えて行う必要がある。この論理的に思考する力を、数学教育を通して伸ばしたいと考えた。本研究では「仮説問題の整合性を判定し、検証方法を考え、それをクラス全体で共有することで、仮説を論理的に検証する力や、必要なデータを適切に収集する力が養われるであろう」という仮説に基づき全6回の演習を行い、回を重ねるごとに論理的に思考する力が徐々に伸びるという成果を得た。 |
知識・理解を深め、主体的に学習に取り組める生徒の育成 ―作問を取り入れた高校数学の授業実践を通して― |
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愛知県立津島高等学校 | 谷 川 達 哉 |
高校数学において、主体的に学習に取り組み、自ら知識や理解を深めようとする生徒の育成が求められている。本研究では、「授業に生徒自身が問題作成を行う活動を取り入れれば、既習事項の理解がより深まり、生徒の主体性が身に付くだろう」という仮説に基づいて実践を試みた。その結果、理解が曖昧だった部分が明確になり、生徒が自ら考えて学習に取り組むようになったという成果が得られた。 |
問題の本質を理解しようとする生徒を育成する授業の研究 ―高等学校数学科における問題の誤答作成を通して― |
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愛知県立豊田西高等学校 | 服 部 侑 登 |
問題を解くときに深く考えず、作業的に学習を進めてしまっている生徒に対し、問題に対する考察を深め、問題の背景や条件の意味などの本質的な理解を促すことのできる授業の研究をしたいと考えた。本研究では、「誤答を作成させ、互いに指摘し合う活動を行えば、考察が深まり、問題の本質を理解するだろう」との仮説に基づき、定期考査直前の授業時間を用いて誤答作成の授業を展開し分析したところ、ただ問題を解くよりも生徒の深い理解を促すことができた。 |
主体的に学び、根拠を基に思考する児童の育成 ~6年理科「てこ」の授業実践を通して~ |
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美浜町立河和小学校 | 勢 水 浩 希 |
本研究では、児童が体験的な活動を通して理科学習について興味をもち、日常生活と結び付けながら主体的に学習に向かう力の育成を目指した。また、他者との協働やさまざまな対話を通して、科学的な視点から根拠を構築し思考できる児童の育成を目指した。体験的な活動から得た情報から仮説や実験、検証、考察などを通して科学的な根拠を構築するためのワークシートの導入や、単元終盤の発展問題に取り組ませた。児童はさまざまな場面で主体的・対話的に学習に取り組み、根拠を基に思考したり、対話したりする姿が見られるようになった。 |
生徒用一人一台端末を活用した化学的な現象のイメージを表現できる生徒の育成 ―高等学校「化学」における初見の課題への取組から― |
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愛知県立西尾高等学校 | 樋 口 貢 |
本研究では、未知や初見の課題に対して主体的に解決しようとする生徒及び化学的な現象に対して質的かつ量的な視点でイメージしたことを表現できる生徒の育成を目指した。その手だてとして、既習内容であっても教科書に記載のない実験を実施したり、生徒用1人1台端末を用いて即時性の意見交換を通して質的、量的な視点で考えを述べる活動を行ったりした。その結果、未知や初見の課題に対する生徒の主体的に取り組む態度や質的、量的な視点でイメージしたことを表現できる能力が向上した。 |
課題解決に向けて、進んで運動に取り組む生徒の育成 ―球技ゴール型「ベースボール5」の実戦を通して― |
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新城市立東郷中学校 | 真 田 晃 次 |
本研究では、中学校3年生を対象にベースボール5(11時間完了)の授業を行い、課題解決型の学習に目を向け、進んで学習に取り組むことや、仲間と対話し協力して課題解決を目指す生徒を育成することをねらいとした。結果、基本的技能を身に付け、運動の特性やルールを理解することで「分かる」「できる」実感につながり、進んで運動に取り組むことができることが分かった。また、関わり合いを工夫することで、課題が明確となり、解決していきたいと意欲的に取り組むことができた。 |
パフォーマンステストに向けて学びを深め、自信を感じられる生徒の育成 ―ICTを用いたスピーチ練習と相互評価を通して― |
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愛知県立豊明高等学校 | 福 西 広 子 |
「英語学習に主体的に取り組み、自己表現活動を通して自信や意欲を高められる生徒」を目指す生徒像とし、1年生の「論理・表現Ⅰ」の授業で発表に重点をおいた。本研究では「パフォーマンステストに向けて、ICTのよさを生かしたスピーチ練習と、グループ内での相互評価をすれば、生徒の自信と意欲が高まるであろう」という仮説に基づいて実践を試みた。主体的な学習の取組にICTの活用は有効であり、相互評価も意欲的な発表につながったが、生徒が発表に自信を感じるためには、十分な文法理解も欠かせないという結果が得られた。 |
英語で表現する力を伸ばせる生徒の育成 -高校1年 ICT機器を活用した授業を通して- |
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愛知県立常滑高等学校 | 大 江 隆 介 |
生徒の実態を踏まえ、次の二つの仮説を立てて指導実践した。仮説1:英語でまとまりのある文章を書く活動において、ICT機器を活用して他の生徒が書いた数多くの文章を参考にすれば、自分自身の力で伝えたい文章がより正しく書けるようになるであろう。仮説2:ある単語を表す写真やイラストを見て英語で表現すれば、英語の「話す」力が伸びるだけでなく、その英単語も覚えやすくなるであろう。多くの事例で「書く」力が伸びたが、「話す」力は伸びたとは言い難い結果となった。 |
ICT機器を活用した教科横断的な学習の推進 ―波形の成り立ちの理解を通じた、電気理論の学習― |
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愛知県立三谷水産高等学校 | 平 林 英 知 |
本校で学習している専門科目は電気や無線は目に見えない物や事象が対象であるため、生徒が内容を理解するのに苦慮している様子が多く見られる。本研究では、普通科目や専門科目で学習する内容の共通点を挙げ、ICT機器を活用しながら教科横断を通じ学習内容の理解を深め、教科への興味をもたせせることを目的とした。波形の成り立ちの授業を例に他教科の学習内容を取り入れながらICT機器も活用することで、従来よりも理解度や興味をもつ生徒が増加したため有用性を感じられた。 |
自己を見つめ、よりよい生活を送ることができる児童の育成 ―児童・教師ともに成長を感じる道徳教育を通して― |
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碧南市立棚尾小学校 | 山 田 洋 輔 |
道徳の授業で学んだことを自分事として捉え、学校や学年行事、学校生活にも生かすことができ、よりよい生活を送ってほしいと願った。児童は道徳の授業の内容を自分事として捉え、道徳的価値をより深く考えたり、教師は毎週道徳の学年会を開くことで、児童の実態に応じた道徳的価値を含む授業について考えたりすることができるようになった。一人で考えていた道徳の授業を学年会で話し合ったことで、児童に変化が現れ、教師も道徳の授業への意識が変わり、この実践を基に学校全体で交流が深まりつつある。 |
自他と豊かに関わり、自らの考えを伝えたり深めたりできる道徳教育の研究 |
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西尾市立米津小学校 | 井 原 洋 次 郎 |
道徳科の授業改善を通して、児童が自他と豊かに関わり、よりよく生きていけるように、目指す児童像を「道徳的価値について、自分の生き方を素直に見つめ、友達の見方や感じ方を知り、自らの考えを伝えたり深めたりする児童」と設定した。本研究では、問題意識をもつため、「事前アンケート」を実施した。また道徳的価値に対する考え方を深めるため、「テーマ発問」や「主人公と自分との比較」について取り組んだ。これらの手だてにより、自他との豊かな関わりが増え、自らの考えをより自信をもって伝えたり深めたりできる児童が増えた。 |
自分自身の今後の生き方を考え、自分の考えに自信をもって行動に移すことのできる生徒の育成 ~中学1年生道徳科の授業と教育活動全体での実践を通して~ |
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みよし市立北中学校 | 大 久 保 広 彦 |
本研究では、目指す生徒像を「自分自身の生き方を見つめ直し、今後の生き方を考える生徒」「人に流されず、自分の考えに自信をもって行動に移すことのできる生徒」とした。そのために、道徳科の授業において、今後の生活に生かせるような授業展開の手だてを講じて実践を試みた。また、朝の会、帰りの会、学校行事などの生活場面で、自ら目標を立て、それを振り返る活動を取り入れた。道徳科の授業と生活の二本柱を立てて、実践を進め、本実践を通して、自信をもって生活を送る生徒の姿が見られるようになった。 |
協働的に学びを深めるとともに、自分事として島の課題を解決しようとする島っ子の育成 〜第4学年 総合的な学習の時間「日間賀島の伝統産業・板子しぼりの昔と今」の実践を通して〜 |
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南知多町立日間賀小学校 | 榊 原 秀 |
本研究では、協働的に学びを深めるとともに、自分事として島の課題を解決しようとする島っ子の育成を目指した。「板子しぼり」を教材として選定し、島の伝統産業や課題に目を向けさせるための仕掛けや、問題解決的な単元構成を工夫した。また、地域連携を推進し、体験学習や教科横断的な学習を工夫した。これらの手だてにより、自分事として地域の問題や課題を解決しようという意欲をもつ児童の姿が見られるようになった。そして、今の自分たちにできることに懸命に取り組むことができた。 |
自他を大切にし、互いのよさを認め合える学級経営 -肯定的に自分や仲間を捉える活動を通して- |
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稲沢市立大里東小学校 | 前 田 亮 |
本研究は、小学校6年生を対象に、肯定的に自分や他者を捉える活動を通して、自他を大切にし、互いのよさを認め合える学級経営を目指して取り組んだものである。合意形成を図るクラス会議や話すとき・聞くときの約束を取り入れたペアトーク、SST(ソーシャル・スキル・トレーニング)、自分や友達のよいところを行事や係活動の中で見つける活動等を充実させる実践を行った。実践の成果として、自分や他者を理解し、よりよい人間関係を築くような意識が高まり、集団の中で一人一人が成長することができた。 |
生徒の主体的な学びに向けた学級経営 ~家庭学習の充実と学習意欲の向上への働きかけ~ |
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愛知県立瀬戸西高等学校 | 熊 田 祐 介 |
予測困難な時代のニーズに合わせ、自ら学び、自ら目標をもって行動することができる生徒の育成を目指す教育実践を試みた。まず、学級担任として学びを支援する全ての生徒に対し、学習記録の視覚化を促したり予習と復習の必要性に気付かせたりすることで、生徒の家庭学習の充実を図った。また、個別面談を通して得られた生徒のフィードバックから生徒の学習意欲を上げる手段を検証したところ、声かけの工夫や生徒自身が自らの行動を選択し実行する場面を設定することが、生徒の主体的な学びの育成につながる可能性が示唆された。 |
生徒の主体性な取組を促し、自己指導能力を伸ばす試み ―情報リテラシー自己点検・対話的な学び・マイルールづくりを通して― |
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愛知県立新川高等学校 | 田 中 良 紀 |
本研究は、全日制普通科の高等学校に在籍する生徒を対象にした情報リテラシー・情報モラル教育において、主体性と自己指導能力を伸ばすことを目指したものである。生徒の主体的な取組を促すため、「情報リテラシー講習会」で自己点検に基づく意見交換をさせると、9割以上の生徒が使い方を向上させたいと答え、そのうち6割は向上心を11月まで持続させることができた。また、生徒の自己指導能力の向上を目指し「マイルール」の考案、省察、再設定をさせると、9~11月の間にマイルールの効果を実感した生徒の割合が全学年で増加した。 |
伝える力を高め、主体的に他者と関わることができる生徒の育成を目指して ―話し言葉によるコミュニケーション能力を育む自立活動の指導を通して― |
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愛知県立春日台特別支援学校 | 玉 越 太 人 |
知的障害を伴う自閉症スペクトラムを主障害とした言語発達に遅滞のある生徒が、主体的に他者と関わろうとする姿勢を育成するためには、意思が伝わる成功体験の蓄積が必要であると考えた。本研究では、自立活動の時間における指導において発音や伝え方の指導を行い、学校生活全体の中で連絡、確認、報告の実践の機会を設定した。また、活動内容を選択し意思を伝える機会を設定した。その結果、伝えることに自信をもち、言葉による自発的な意思表示が増加する成果が得られた。 |
重度重複障害児が主体的に活動できる力を育てる自立活動の指導 ―体の動きを中心に取り入れた自立活動の授業を通して― |
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愛知県立港特別支援学校 | 田 中 愛 弓 |
重度重複障害児が自ら体を動かして積極的に活動に参加するためには、能動的かつ主体的活動の促進が必要不可欠である。それらを促進するために、自立活動の6区分の中から主に「身体の動き」を中心に取り入れた授業を展開した。筋緊張が強すぎるためにその緊張を緩め、適度な緊張状態をつくりだすための体操やストレッチ、体を支える力を付けるための姿勢保持などに繰り返し取り組むことで、体が動かしやすくなり自分から手を動かして主体的に活動する姿が見られるようになった。 |
児童の「デジタル・シティズンシップ」を育成する小学校高学年情報教育の研究 ~児童同士や児童と保護者の対話を促す場の設定を通して~ |
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弥富市立日の出小学校 | 三 輪 直 裕 |
情報社会をよりよく生きるためのスキルである「デジタル・シティズンシップ」の育成を2種類の対話の場を設けて行う。まず、児童同士の対話の場を設定し、児童が多様な価値観に触れることで考え方の相違があることに気付いたり自分自身を振り返ったりする。次に、児童と保護者の対話の場を設定し、両者がともに考える機会とするとともに保護者の意識の涵養を図る。2種類の対話を通じて、児童の「デジタル・シティズンシップ」を育成していく。 |
対話の中で自分の思いや考えを伝え、相手の話を聞く力を育む学習指導 ―ICTの活用を通して― |
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愛知県立千種聾学校ひがしうら校舎 | 大 塚 あ け み |
本研究では、他者との対話の中で積極的に自分の思いを伝えたり、相手の話を聞く中で自分の考えを広げていったりすることができる児童の育成を目指す。研究実践における「自分の意見を整理する活動」「オンラインでの共同学習」「まとめ活動」を通して自分の思いや考えを伝え、相手の考えを受け止める経験を積んだことで、自信をもって話し、相手の考えを聞こうとする児童の姿が見られた。さまざまな活動の中で、場面に応じてICTを活用することは指導の効果を高める結果となった。 |
自分の考えをもつ力を高める授業づくりをする ―主体的に学習に取り組む児童の育成を目指して― |
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大口町立大口南小学校 | 青 木 直 人 |
本研究は、同僚性の構築を高め、現職教育のテーマ「自分の考えをもつ力を高める授業づくりをする」に学校がチームとして取り組める実践を行った。その手だてとして、積極的に情報提供・情報共有をしたり、研究授業を三つのステップに分けたり、実践した手だての共通性・特異性を発見したりした。その結果、手だてを活用した授業づくりや、実践及び研修の報告・協議会を通して、全職員でつなげながら学び合う集団に近づくことができた。 |