第42回愛知県総合教育センター研究発表会
 
平成14年11月22日(金)
 
1 はじめに

 第42回愛知県総合教育センター研究発表会を平成14年11月22日(金)に開催した。当日の参加者は約500人を数え,関心の高さがうかがえた。
 午前は,開会行事に続いて,国立教育政策研究所教育課程研究センター総括研究官の工藤文三氏による御講演,午後は,研究テーマごとに6部会(全8分科会)に分かれて研究発表・研究協議を行った。
 また,昼の休憩時間には,教材展示と施設の開放を行った。さらに,新しい試みとして,午前の講演会と午後の研究発表の一部について,エル・ネットによるリアルタイムのCS配信を行った。
 以下にそれらの概要を紹介する。

 
2 講 演

 ◆演題
  「目標に準拠した評価の進め方と学習指導の改善」
 ◆講師
  国立教育政策研究所教育課程研究センター 総括研究官 工藤文三氏

【講演内容の紹介】
 ○はじめに
 
 ○教育改革の動向とこれからの学校教育
  ・教育改革の動向
  ・これからの学校教育の課題
 ○教育指導における評価の意義と役割
 ○指導要録の改善とこれからの評価の在り方
  ・評価観の変遷
  ・指導要録における評価の在り方の変遷
  ・今回の改訂のポイント
  ・目標に準拠した評価の意義
 
 ○目標に準拠した評価の進め方
  ・評価活動の流れ
  ・評価計画の作成
  ・評価規準の設定と運用
  ・評価場面,評価方法の工夫改善
 
 ○観点別学習状況の評価の観点ごとの総括
 ○観点別学習状況の評価の評定への総括
 
 ○目標に準拠した評価の改善課題
 ○おわりに
 
3 教材展示
 ・発声発語訓練システム
 ・ハンディキャップ支援装置
 ・点字ディスプレイ及び点字プリンタ
 ・過去の教育研究論文(最優秀賞・優秀賞)
 
4 施設開放
 ・図書資料室 
 ・ソフトウェアライブラリ
 ・特殊教育棟(検査室,行動室,実習室)
 
5 研究発表・研究協議
 ○新設教科「情報」における指導の在り方に関する研究
 
 ○評価規準,評価方法等の開発に関する研究
 
 ○小学校における英語学習に関する研究
 
 ○高等学校地理歴史科・公民科における評価の在り方に関する研究
 
 ○予防・開発的教育相談の在り方に関する研究
 
 ○養護学校等が行う特殊教育相談の支援に関する研究
 
6 おわりに
 今年度より小・中学校に導入された「目標に準拠した評価」(いわゆる「絶対評価」)については,各学校において,その趣旨を生かすべく,真剣に取り組まれている。しかし,初年度ということもあり,多くの教師が評価を進めるに当たっての数多くの疑問点や課題を抱えながら取り組んでいるのが現実である。工藤氏の御講演は,そのような課題への貴重な助言となったのではないだろうか。また,午後の各研究発表部会においては,多くの先生方より御助言,御意見をいただいた。今後の研究に生かしていきたい。
 
 
 
 
 
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