LDAPの利用(1/7)
1.LDAPについて
(1)LDAPとは
LDAP(Lightweight Directory Access Protocol )とは,「軽量なディレクトリサービスへのアクセスプロトコル」という意味で,次のような特徴をもっています。
- ツリー型データベースです。
- 電話帳に非常に似ていて,一般に電話番号や電子メールアドレスと名前を関連付けるために使用されています。
- LDAPは紙の電話帳よりもはるかに便利で,さまざまな情報を扱うこともできます。
- LDAPはクライアント/サーバーシステムです。
- Linuxのアカウントの管理を LDAP に移行することで,Postfix,sambaなどのユーザー管理を一元化することができます。
ここでは,Fedora Core 2がフルインストールされているという前提で進めます。
(2)何の役に立つのか?
今,あなたは,Linuxサーバーを運営しているものとします。
- そのサーバーは,ユーザーの認証が必要ですから,<氏名,パスワード> の組み合わせをどこかに保管しているはずです。
- そのサーバーが校内メールを管理しているとすれば,同じようなメールアカウントの組み合わせを保管しています。
- そのサーバーがWindowsマシンのファイルサーバーとして起動しているのなら,また同じようなsamba用のアカウントファイルを持っているはずです。
LDAPというデータベースを使うことで,これらを実現しサーバー運営を楽にすることができます。ここではその一部を紹介します。
(3)情報源
前ページへ/次ページへ