交流実践紹介 社会科交流

電子掲示板を使った交流
大府市内小学校3年生
期  間 平成15年6月〜平成16年3月
交流対象 大府市内小学校3年児童と担当教師
交流方法 掲示板
1 ねらいと方法
【ねらい】
 各小学校3年生の児童同士が、他校の学区の様子を尋ねたり自校学区の様子を教えたりする活動を通して、より主体的に社会科「市内めぐりをしよう」の学習に取り組むことをねらいとする。

【方法】                        

交流学習説明文書
  •  市内各小学校3年生の社会科学習専用の掲示板を用意する。
  •  社会科学習の中で、他校の3年生に尋ねたいことや他校の質問に対する答えを、掲示板に書き込む。
  •  掲示板には、各担任教師の管理の下で書き込むようにする。
  •  必要に応じて、掲示板ページを表示させるためのパスワードを設定する。

2 経過
【日程】
  •  6月中旬 各校3年生学年主任による打合せ

  •  参加不参加の確認・担当者の報告
     ・ 不参加の場合の取扱い
     ・ 長期間回答のない場合の取扱い
     ・ 各校からの依頼
     ・ パスワード設定の必要性

  •  打合せでの確認事項を踏まえて掲示板の立ち上げ
     ・ 1週間に1度程度の掲示板の確認
     ・ 掲示板の書込内容に応じて随時返信

  •  3月上旬 掲示板の運用終了

【掲示板活用への呼び掛け】 呼び掛けの文書
 掲示板を立ち上げたものの利用が進まなかったため、あらためて各小学校に呼び掛けの文書を配布した。ただ「利用してください」とお願いするのもはばかられたため、掲示板に付加機能として学習リンク集を付けた。

 このリンク集は、リンク切れチェックツールとデータベースを利用したもので、少ない手間で多くのリンク情報を管理することが可能である。
3 結果と反省
 今回の試みを始める打合せをした段階では、掲示板へのテスト書き込みもあり、スムーズに活動ができるように感じられた。しかし、結果的には書き込みもなく、失敗であった。
 その原因を分析してみると、次のような点が挙げられる。
  •  掲示板立ち上げ時が、市内小学校のネットワーク整備工事と重なり、利用しにくかった。
  •  利用者(児童・教員)が掲示板をブラウザに表示させるまでの手間がかかった。また、インターネットを日常的に利用できる環境が、まだ整っていなかったようである。
  •  学校によって単元構成が異なり、書き込みされた内容の学習が始まってなかったり終わってしまっていたりした。
4 成果
【掲示板による交流学習の成果を上げるために】
 今回の反省を基に、次に交流学習を行う場合には、以下のような点に留意して計画を立てていきたいと考える。同様の交流学習をするときの参考にしていただきたい。
  •  インターネット利用の習熟度・利用度を正確に把握して計画を立てる。対象者がインターネットに慣れていないと、掲示板の活用は難しい。
  •  利用者が出来るだけ少ない手順で掲示板を表示できるように用意する必要がある。具体的には、校内のコンピュータのブラウザのスタート画面に直接リンク表示を置き、すぐに利用できるようにする。
  •  掲示板の話題をできるだけ絞り込む。掲示板運用の計画段階で「この期間にはこの単元の話題を」というような示し方ができた方がよい。