1 交流の目的 |
米国南部アラバマ州北部のガンターズビル市でホームステイやガンターズビル高校の生徒たちとの交流を通して国際理解を深め、豊かな国際感覚を身に付ける。
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2 対 象 |
心身共に健康で協調性に富み、向学心が強く、文化・社会を学習し英語の学力を高めようとする意欲を持ち、本校の代表としてふさわしい生徒。
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3 事前準備 |
- 海外交流参加への心構え
- 留意点に関する説明
- 旅行業者からの外国旅行に関する説明
- ホームステイ先決定のための生徒プロフィール作成提出
- 英会話練習(授業後5回程度)
- 1年生全員による英語版学校紹介パンフレット作成
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英語版学校紹介パンフレットの一例 |
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4 アラバマ研修・交流の様子 |
8月13日昼
名古屋空港を発ち、デトロイト空港で乗り継ぎシカゴ空港へ。所要時間はおよそ16時間。
8月14日
世界第二位の高層ビル「シカゴタワーズ」、アメリカ三大美術館の一つ「シカゴ美術館」、ミシガン湖クルーズ等を見学した。
8月15日
飛行機を乗り継ぎ、シカゴからアメリカ南部アラバマ州ハンツビルへ。迎えにきたスクールバスに乗り、交流地ガンターズビルへ。ガンターズビル市はアラバマ州マーシャル郡にあり、カンターズビル湖岸にある人口8千人程の小さな町である。気候は夏は蒸し暑く、日本とよく似ている。
午後4時ごろ、ホストファミリーに紹介された。
8月16日
午前中はファミリーとともに教会へ、午後はホストスチューデントと一緒にキャシードラル大鍾乳洞へ行った。
8月17日
ガンターズビル高校訪問。
8月18日、19日
近郊の農場見学、牧場訪問、授業参加。乗馬体験をする予定だったが、危険だということで乗ることができなかった。
8月20日
ハンツビル宇宙ロケットセンターへ。生徒の一番人気は、回転して4Gの重力を体験する乗り物だった。
8月21日
バンド演奏、ガンターズビル高校の生徒による合唱。市長から一人一人に名誉市民賞をいただいた。
私たちも、お礼の意味を込めて、出し物を披露した。(空手の演技、歌、おいでんダンスなど)
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5 生徒達の声(抜粋) |
ホームステイ
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- とても明るい雰囲気で接してくれたので楽しかった
- ホストファミリーはいろいろと気を遣ってくれてありがたかった。
- 話が続かなくなると、話題を変えたり、日本語を使ってくれたりした。
- 食事の量が多くて驚いた。
- いろいろな人とたくさん話ができ、英語も上達した。
- 何度も辞書をひき、私が理解できるまで一生懸命話をしてくれた。とてもありがたかった。
- 英語だけの毎日だったから、最後の方では英語が聞き取れるようになってきた。
- 同年代の人たちと接して様々な知識を吸収できた。
- 英語を聞き取ることができなくて、しばしば静かになってしまった。
- お風呂の使い方が分からなくて困った。
- 食べ物でどうしても食べられないものがあったが、断りづらかった。
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高校の授業
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- 言葉が分からないので、授業の内容も分からずつまらなかった。やっぱりもっと英語を勉強しなくては。
- いろいろな科目があってびっくりした。
- 全てに驚いた。特に、先生の部屋に行って授業を受けるシステムには驚いた。
- 言葉が分からず授業の内容は分からなかったが、雰囲気が分かって良かった。
- スペイン語、英語、体育の授業は楽しかった。
- 昼食時にカフェテリアで会話するのが楽しかった。
- アメリカは自由だと感じたが、自分で責任もとらなくてはいけないので厳しい面もあることが分かった。
- 休み時間が大変短く、教室を移動しなければならないので大変だった。
- 英語ができないので、授業への参加は辛かった。
- 友達がたくさんできた。たくさんの人たちが話しかけてくれてうれしかった。
- 学校の設備が良くて驚いた。冷房が完備されていてとてもよい。
- 学校で「ハマサキ アユミ」を知っているかと聞かれて驚いた。
- 皆、とても積極的で自分たちとは違うなあと思った。
- 授業をみんなでやっている感じがした。
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研修を通して得たこと
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- アメリカでは、自己主張をしていかないと通じないことを実感した。アラバマの人たちの優しさや思いやりも感じた。
- アメリカのことも日本のことも、あまりに自分の知らないことが多いことが分かった。いろいろ質問されても答えられないことも多かった。もっと勉強しなければならないと思った。
- 積極的に話すことの大切さが分かった。
- ガンターズビルのすばらしさに感動した。(自然,町,人々)
- 異文化の特徴、人と人とのつながり、人種を越えた友情と絆を感じ取ることができた。
- 学校で今まで習った文法とは違う英語の日常会話も学ぶことができた。
- 英語をもっと勉強して自信を持てるようになりたい。
- いつも笑顔を忘れないことの大切さが分かった。
- 言葉の壁はあっても、ジェスチャーなどで頑張って一生懸命伝えようと努力すれば何とかなることが分かった。
- "Thank you"や"Yes""No"をはっきり言うことの大切さが分かった。
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6 ガンターズビル高校生の来校 |
3月下旬に9日間、ガンターズビル高校の生徒3名、引率者2名が来校し、交流を深めた。ガンターズビル高校側の都合により、3学期終業式直前の来校で、授業体験などはできなかったが、様々な行事を通して日本に対して理解を深めてもらうとともに、親睦を深めることができた。日程は次のとおである。
3月17日(水) ハンツビル発 午前10:05
デトロイト着 午後1:00
デトロイト発 午後3:45
3月18日(木) 名古屋空港着 午後6:00
ホストファミリーと面会
各ホストファミリーへ
(ホームステイ1日目)
3月19日(金) 豊田南高校訪問
午前 (1) オリエンテーション、終業式参加(歓迎会)
ホスト生徒と一緒に教室へ
(2) 平成15年度南高アラバマ研修生徒と面会
昼食 弁当を持参
午後 部活動参加又はホスト宅にて休憩(生徒)
豊田記念病院訪問(引率者のみ)
17:30〜 歓迎会(若林交流館)
(ホームステイ2日目)
3月20日(土) 終日 ホストファミリーと一緒に過ごす
(名古屋市内見学など)
(ホームステイ3日目)
3月21日(日) 京都市内見学(ホスト生徒と一緒に)
(ホームステイ4日目)
3月22日(月) 11:00〜 豊田自動車工場見学(ガイド付き)
14:00〜 豊田市長表敬訪問
(ホームステイ5日目)
3月23日(火) 東京都内見学
(ホームステイ6日目)
3月24日(水) 終日名古屋で買い物
17:30〜 お別れ会
(ホームステイ7日目)
3月25日(木) 名古屋空港発
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7 さいごに |
生徒の声にもあるように、自分たちと異なる文化を持つ人々と交流の機会を持つことは、自分自身の発見にもつながることが分かる。
今後は、この交流活動の成果をすべての生徒たちにフィードバックできるよう工夫をしながら、益々充実した活動にしていきたい。 |