交流実践紹介 異校種間交流

阿久比中学校と町内の4小学校
阿久比町立阿久比中学校
 
 阿久比町には、4つの小学校があるが、中学校は1つしかなく、町内のほとんどの児童は、阿久比中学校に入学し卒業していく。町では、一昨年度より、0歳から15歳までの幼児・児童・生徒に対して、一貫性があり、学校・家庭・地域が連携した教育の在り方を明らかにし、真に生きる力を身に付けた生徒の育成を目指した「阿久比町幼保小中一貫教育プロジェクト」を進めている。昨年度から、小学校と中学校の教員がお互いに授業を見合ったり、中学校の教員による小学校への出前授業や、小学校・中学校の教員の保育園実習など盛んに交流が行われてきた。このような交流活動の中で、より簡単に、より密に交流するための効果的なインターネット利用について探っていきたいと考えた。

阿久比中学校の実践

1 交流計画
時  期 内     容
7月 実践の計画を立てる
8月 テレビ会議システムを使った会議を試験的に行う(教師)
11月 中学校生活説明会を小学校で行う(実践発表会)
12月 中学校生活説明会の感想や再質問について、テレビ会議システムを使って交流
する
2 交流の実際
(1)テレビ会議システムを使った会議を試験的に行う(教師)
 夏休みの終わり頃、草木小学校に協力してもらい、試験的にテレビ会議システムを使った会議を行った。こちらでは、相手の画面とこちらの画面が上手く出たが、相手側には、こちらの画面は出なかったとのことだった。また、どちらも音声は上手く出なかった。後日、もう一度試験を行い、音声の設定等を変えて、上手く会議ができるようシステムを整えた。
(2)中学校生活説明会を小学校で行う(実践発表会)
 11月2日の実践発表会当日、3年生の1クラスが、草木小学校と南部小学校に出かけ、中学校生活について説明会を行った。中学生も緊張していたせいか、説明がやや棒読みになっていたという指摘もあったが、中学生も小学生もお互い前向きな気持ちで取り組み、有意義な会となった。
(3)中学校生活説明会の感想や再質問について、テレビ会議システムを使って交流する
 実践発表会での中学校生活説明会の後、さらなる質問や感想について、テレビ会議システムを使って交流した。少しでも映像がはっきりするようにとデジタルビデオカメラをWebカメラとして使い、音声もはっきりとするように外部スピーカーをつけた。それでも音声については、よほどマイクに近づいて大きな声で話さないと聞き取りにくかった。映像についてもサイズを大きくすると画質が荒くなり、まだまだ会議を行うには、スペック的に不十分だと感じたが、小学生からの質問に中学生が答えることができ、会議として成立していた。
成果と今後の課題 
<成果>
 阿久比町内の全小中学校が愛知エースネットに接続しているので、テレビ会議システム「Meeting Plaza」を使うことができるという利点を生かして取り組んできた。新しい取組に生徒は興味津々で、とても意欲的に活動することができた。また、リアルタイムで小学生の質問に中学生が答えることができ、昨年度取り組んできたメールのやりとりによる交流よりもスピーディで効果的な交流をすることができた。
<課題>
 テレビ会議システム「Meeting Plaza」を使うことができるよう設定するまでが大変で、なかなかうまくいかず、かなりの時間を費やした。また、パソコンやデジタルビデオカメラも違う機種だとうまくいかないかもしれないという不安を抱え、試験的に行った阿久比中学校の機材をそのまま小学校に持って行くなど、機材の搬入搬出についてもかなり大変であった。また、今回は「阿久比町幼保小中一貫教育プロジェクト」に絡めて町内での交流を考えたが、距離的に近いのでインターネットの教育利用という面ではメリットを生かし切れていなかった。もっと離れた地域との交流を考えるなど、今後もインターネットを活用した効果的な交流の可能性をさらに探っていきたい。

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