交流実践紹介 県立学校交流
電子メールを使った交流 |
愛知県立港養護学校 |
本校高等部と中川商業高校とは10年以上交流が続いている。しかし、近年、行事への参加が主になり、生徒同士の交流の時間を設けることが難しくなってきた。 そこで、もっと相手校の生徒を意識し、対面したときの話題が作れたらいいのではないかと考え、メールを使って行事に参加する前にお互いの自己紹介をしたり、参加後に感想を述べ合ったりして交流を深めようと考えた。 また、このメールによる交流が長く続けられるよう、メールの出し方の基本を決め、指導する職員が変わっても対応できるようと考えた。 |
港養護学校の実践
1 交流計画 | |||||||
時 期 | 内 容 | ||||||
5月 | 計画、立案 部会、運営委員会へメール交流について提案 中川商業高校へ依頼、打ち合わせ |
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6月 | 中川商業高校より合唱祭への招待メール受信 お礼と自己紹介のメールを参加予定生徒全員(普通科)が送信 中川商業高校合唱祭に参加(対面交流) 参加のお礼と感想を参加生徒全員が送信 |
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9月 | 中川商業高校より学校祭への招待メール受信 自己紹介のメールを参加予定生徒全員(商業科)が送信 中川商業高校学校祭に参加(対面交流) 参加のお礼と感想を参加生徒全員が送信 本校港養祭(文化祭)への招待メール送信 |
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11月 | 招待のお礼メールを受信 | ||||||
12月 | メール交流の感想と来年度の計画、立案 | ||||||
2 交流の実際 | |||||||
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生徒からの感想では、「手紙を書くのは苦手だけど、メールは何となく書ける。」とか、「~さんからメールが届いた。」「メール、出さないとね。」などという声が聞かれた。また、届いたメールを印刷して渡すと熱心に読んでいた。 送信したメールの一部は、以下のとおり。 |
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本校の生徒は、携帯電話やパソコンなどでメールをしている生徒はあまりいない。初めてメールを書く生徒が多かったが、メールのやりとりにはあまり抵抗はない様子で、興味をもって取り組んでいた。しかし、実際の交流の場面で対面したときはあまり話ができず、名前を聞くこともできなかった。どうしても初めての相手には消極的になってしまうようだ。 生徒のコミュニケーション能力をさらに高めるために、メール交換を続けていきたいと考えている。メール交換を通して相手のことを考え、自分の気持ちを伝えることができるようにしていきたい。そのためにも、この交流がいつまでも続けられるような体制作りが大切である。 情報機器は、肢体に障害がある生徒にとって社会参加のための重要なツールの一つである。メール交流などの機会を通じてもっと情報機器を自由に活用できるようにすることは、彼らの将来を考えても重要なことである。 来年度は、学校紹介を通じて交流校の生徒に自分たちの生活を理解してもらったり、学校や地域のバリアフリーを考えたりしていきたい。これらのことに情報機器を使って取り組むため、授業等で生徒のスキルをもっと上げていく必要があると考える。 |