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2 交流の対象 |
本校の5年生(37名)と、鳳来西小学校の5・6年生(10名) |
3 交流の実際 |
(1)交流を計画するにあたって
① 交流校の負担をなくす。
今回のような交流が実現すれば、子供たちにとって、とても意義があるのだが、交流相手が「インターネットを利用する」ことに二の足を踏んでしまうと、交流は実現しない。そこで、交流相手の負担を極力減らす必要があると考えた。
今回は、だれでもすぐに取り組めることを目的に、
・市内のどの学校でも既にWebページが設置されている。
・新たに機器の接続や設定の必要がない。
という条件に照らし合わせて、「お互いの学校のWebページを閲覧し、質問や感想を交換する」という方法で交流活動を実施することにした。
② インターネットを利用するメリット
同じ市内とはいえ、本校と交流校との間には、
・直接移動する公共交通機関はない(移動するには、バスのチャーターが必要)
・車を使っても、移動に40分程度かかる
というように、簡単に訪問できる環境にはない。しかしインターネットを使えば、それぞれの学校の生活の様子が、子供たちの目の前に映し出され、移動手段を手配することなく、お互いの様子を分かり合える。 |
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(2)交流の様子
① 千郷小の児童が鳳来西小のWebページを閲覧する。
1クラス37人学級の本校の児童にとって、全校児童数が26人の鳳来西小学校は、自分たちの想像できない世界と感じたようだ。Webページを見るにつれて、驚きや疑問が次々と湧いてくるようだった。
〈千郷小の児童が見つけたことや感じたこと〉
・全校26人、5・6年でも10人しかいなかった。私たちのクラスよりも人数が少なかった。
・人数が少ないのに、私たちと同じことをやっているから、すごいと思った。
・学校内ではなく、道路でマラソンをしている。
・千郷に比べると、自然が多い。
・学習発表会を2学年合同で同じことをやっていた。
これらの思いや疑問に感じたことを手紙に書き、鳳来西小学校へ送ることにした。
② 鳳来西小学校からの返事
鳳来西小学校では、千郷小学校からの手紙を受けて、千郷小学校のWebページを見たり、手紙に対する返事を書いてくださった。
〈鳳来西小の児童からの返事〉
・全校児童が26人でも、さみしくありません。
・人数が少なくて困るなぁと思うことはありません。
・学習発表会の劇のセリフは長かったです。一人5役やる人もいたので大変でした。
・ふだんは5・6年10人で授業をやっていますが、一週間に1回ずつ、全校26人で音楽と体育をやっています。
このような返事を受け取り、千郷小の児童はまたまた驚きの連続であった。感謝の気持ちを込め、お礼の手紙を書いたり、再びWebページを閲覧することにした。 |
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4 成果と今後の課題 |
(1)児童の感想を通して
今回の交流を通して、子供たちは次のようなことを感じた。
・5年生と6年生が同じ教室で勉強していることに驚きました。
・全校で授業をやるなんてびっくりしました。私たちだったら、すごく大変だと思います。
・人数が少人数だからできることがいっぱいあるのを知った。
・新城市内に、私たちのクラスよりも人数が少ない学校があってびっくりした。
・私たちよりも人数が少ないのに、すごく勉強を楽しんでいました。
自分たちの生活している状況しか知らない子供たちにとって、同じ市内でも全く環境の異なる小学校の子供たちが、人数が少ないことを全く気にせず生活していることは、新鮮な発見であったようだ。今後は、そこから一歩踏み込んで、「人数が少なくても頑張っている子たちがいる。だから私たちも負けずに頑張らねば」といったことまで、考えさせる指導を考えていきたい。
(2)今後の課題
今回は、交流校に負担が少なく取り組みやすい方法を取ったが、直接会話をしない分、驚きはあっても、自分たちを振り返って、深く考えることまで踏み込むことはできなかった。今後インターネットを利用したテレビ会議システムを活用し、その中で取り組んでいきたい。
また、今回は交流を開始しようとした矢先、コンピュータ室のサーバーがダウンしてしまい、交流が1か月ほど先延ばしになってしまった。このようなトラブルにも対応できるよう、ゆとりをもった計画をすることも大切である。 |
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