交流実践紹介 技術・家庭科交流

碧南市技術・家庭科Webページを使った交流
碧南市立新川中学校
 昨年度、生徒の作品発表を行う機会として、碧南市の技術・家庭科のWebページを作成し、作品展を開催した。その結果生徒の作品製作への意欲を高めることへつながった。
 今年度は、3年生で情報モラルクイズを作成し、その中でクイズをアップロードすることを考えた。発表したクイズを市内の学校が授業の中で使い、感想や意見、質問などを電子メールで交流することで、情報モラルの学習に意欲的に取り組み、知識を深めることができると考えた。

新川中学校の実践

   
1 交流計画
時  期 内    容
5月 碧南市教育研修会技術・家庭科部会にて活動内容の提案をする
6月 情報モラルの基礎知識を学習する
7月 情報モラルクイズの計画をたてる
9月 情報モラルクイズの作成を開始する
11月 情報モラルクイズのWebページへのアップを開始する
12月 交流の開始

2 交流の実際
(1) 碧南市技術・家庭科Webページ
ア トップページ

 情報モラルの学習は技術・家庭科での学習に限らないので、トップページで情報モラルクイズを閲覧できるようにした。
イ 情報モラルクイズのページ
 使用ソフト:パワーポイント→Web保存
 問   題:一人10問 三択問題
正解すると次の問題へ進むようになっている。 解答を間違えるとヒントが出るようになっており、もう一度問題文へ戻るようになっている。

ウ 交流のページ
 交流のページには、パスワードを設定する。
パスワードを入力すると、電子メールを送る学校の一覧の画面になり、学校名を選択すると、自動的にメール送信ソフトが起動する。
(2) 交流の実際

 Webページの情報モラルクイズを解き、メールにて交流を行った。

   中学校名  メールの内容
@ 東中学校 ・絵などが入れてあってクイズをやっていてとても楽しかったです。
・「すばらしい」とか「いい調子」とか言葉が書いてあったので次の問題が楽しみになりました。問題によって絵が違ったので次々解きたくなりました。
A 東中学校 ・「アド変」「イタ電」「プリ画」など略してあって少し分かりにくかったので、省略した言葉はあまり使わない方がよいと思います。
B 東中学校 ・誰かがやった後にやると、選択肢の色が変わり、正解がわかってしまったところが、あまり面白くなかったです。
・間違えた選択肢を選ぶと、きちんと解説してくれるところがいいと思った。正解のときも解説があるともっといいと思いました。
C 東中学校 ・絵などがあってとてもいいと思った。
・ところどころクリックできないところがあった。
・スパムメールの意味がわからないので説明を入れたほうがいい。
D 中央中学校 ・パソコンや携帯電話を使うにあたって、気を付けなければいけないことが、クイズとしてあり、中学生にも分かりやすく書いてありました。
・細かい分類に分けられていたし、みんな知っている問題から、あまり知らない問題まであり、解きやすかったし為にもなりました。
・背景が、黒色や紺色の暗い色の時があってあまり良くない印象を与えてしまうと思います。
・右上に写る絵が怖い絵や暗いイメージの絵が背景と重なりパソコンや携帯電話のマナーを学ぶのに、クイズの印象が崩れると思います。
・問題の選択をするときに時々選択できないときがあります。
E 西端中学校 ・いろいろな問題があって面白かったし、問題文の内容が面白いのもあってよかったです。
・困ったときの対処法みたいにもなっていてよかったです。知らない事なども覚えられて、いいと思いました。
F 西端中学校 ・メールやチャットなどは決して安全ではないことがよく分かる内容だった。
・最後に何問の正解かが分かるとよい。
・2度目に挑戦すると答が分かってしまう。
・自分のものでも、他人のものでも個人情報を守ることは大切だと改めて思った。
3 成果と今後の課題 
(1)成果

 Webページで生徒の作った情報モラルクイズを閲覧できるようにすることで、自分の作ったクイズを載せたいと意欲をもって問題作成に取り組むことができた。また、Web上へ公開することを前提に問題作りをしたので、間違った情報を載せないように情報モラルについてしっかり調べることができた。Webページを閲覧し、分からないことや疑問に思ったことなどを電子メールで交流することで、自発的な活動を行う機会となった。中学校の技術・家庭科のWebページであるが、小学校での情報モラル学習にも十分活用できるものである。

(2)今後の課題

 今年度は、情報モラルという大きなテーマで問題作りを行ったので、今後は、「著作権」「不正アクセス」「チェーンメール」など分野を細かく別けて問題作りを行うと、使いやすい情報モラルクイズになると考えられる。そうすることで、情報モラルの内容に関する交流がさらに活発になると考えている。

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