アスンシオン日本人学校との交流 - ビデオレター制作の活動を通して - |
新城市立千郷小学校 |
本校の3年松組の児童(37名在籍)に「パラグアイという国の名前を聞いたことがありますか」と質問したところ,「聞いたことがある」と答えた児童はわずか2名であった。日本から地球の反対側に位置する国についての児童の認識の現状である。そのパラグアイには多くの日本人が住み,また日本人学校があり,新城市からも教員が派遣されていることを伝えると,児童たちは驚いた様子で話を聞き興味を示した。 そこで昨年の実践からもう一歩踏み込み,千郷小学校とアスンシオン日本人学校の児童同士の交流を計画し,実践を試みた。 |
時 期 |
内 容 |
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6月 |
交流相手(パラグアイ・アスンシオン日本人学校の教員)と打ち合せ | ||||||||||||
9月 | 千郷小からアスンシオン日本人学校へメール ・相手校のウェブページを見た感想や質問などを手紙に書き,スキャナで読 み取ったファイルをPDF化して添付 |
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10月 | アスンシオン日本人学校から千郷小へメール ・児童がPCで作成した手紙をPDF化して添付 |
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11月 | 千郷小学校を紹介するビデオレターを制作,ウェブページ公開 ・6人1グループでデジタルカメラを活用して撮影 ・千郷小学校のウェブページに動画ファイルをアップロードし,閲覧しても らう |
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12月 |
アスンシオン日本人学校から千郷小へメール ・児童がPCで作成した手紙をPDF化して添付 |
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1月 |
アスンシオン日本人学校から千郷小へメール ・アスンシオンでもビデオを制作する ・送られてきたビデオをコンピュータ室のスクリーンで閲覧する |
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2月 |
千郷小学校からアスンシオン日本人学校にメール ・お礼の手紙をPDF化して添付 |
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本校の3年松組児童(37名)と,アスンシオン日本人学校の5・6年児童(3名) |
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<手紙による交流>
<ビデオレターによる交流> 交流の2回目として,ビデオレターを制作し,それらを相手校の児童に見てもらい,それらを通して交流を深めていくことにした。 具体的には,本校の児童6人を1グループとし,各グループにデジタルカメラを与え,その動画機能を活用させた。ビデオの内容は各グループとも4つの内容(@学習発表会 A授業 B遊び C給食について)を基本とし,アスンシオンからの質問に答える内容に加えて,千郷小学校の生活の中から紹介したい項目をグループで考えさせた。クラスの児童全員が一度はビデオに映るように,撮影係,アナウンス係などを交替して行わせ,原稿の作成や撮影場所の決定などもすべて児童に決めさせた。ただし,作成した動画を繋いだり,ファイルサイズを圧縮したりする作業は指導者が行った。 児童にとっては初めての経験ばかりのため,内容を検討し始めてから完成まで,約1か月を要したが,児童の生き生きとした表情が映し出された,非常に満足のいく内容のビデオレターになった。出来上がった動画は、千郷小学校のウェブページから閲覧できるようにして相手校の教員に伝えた。 その後,アスンシオンの児童からビデオレターを見た感想などを送っていただいた。その中で,アスンシオンでもビデオレターを制作したいという話が出てきたようで,早速その制作に取りかかったとの連絡を受けた。ただし,取組が始まったのが2学期末となってしまったために,アスシオンからのビデオレターをこちらで見ることができたのは3学期に入ってからとなった。
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5 成果と課題 |
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