(1)スーパーマーケット見学(直接交流)(9月)
児童は,「たくさんのお客さんがあつまる秘密を探ろう」という学習課題でスーパーマーケットを見学した。見学の際,担当の店員さんより,売り場やバックヤードについて丁寧に説明していただいた。児童は見学で見つけたことを,(ア)商品について,(イ)設備について,(ウ)働く人について,(エ)その他に分類して,ワークシートに記入した。一通り説明していただいた後,班ごとに分かれ,売り場の自由見学をした。自由見学の際に分からないことがあると,積極的に店員さんに質問する児童の姿が見られた。
●児童が見つけた工夫
(ア) 商品について 賞味期限,産地表示,品質,価格表示,特売の表示,陳列
(イ) 設備について セルフレジ,バーコード,駐車場,バックヤード,銀行ATM
(ウ) 働く人について 挨拶,服装,補助
(エ) その他 リサイクルボックス,車椅子,サービスカウンター
写真1 店員から話を聴く児童
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写真2 店員に質問する児童
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(2)ビデオ通話での交流(学習発表,質疑応答)(10月)
学習を進める過程で,児童は,スーパーマーケットにはたくさんの客を集めるための工夫がしてあることは理解したが,もっと客を集めるにはどうしたらよいかという新たな課題に突き当たった。そこで,「集客アップ作戦会議」と題して,新たな集客方法を考えることにした。児童はグループで話し合い,実際に考えた方法をスーパーマーケットに伝えるために真剣に取り組んだ。話し合いを進めていくうちに,費用や労力がかかりすぎて現実的に不可能な方法が徐々に省かれていき,最終的に考えをグループで一つに絞ることができた。
単元の最後に,ビデオ通話でスーパーマーケットと教室を中継し,児童が考えた集客方法を店員さんに伝えて,コメントをしていただいた。
●児童と店員さんとの交流の様子
児童A「わたしは,小さい子ども用のカートをおくといいと思います。わたしには,二つ下に弟がいるのですが,弟がまだ保育園のときは,かわいいカートに乗って,とてもよろこんでいたのを覚えています。だから,かわいいカートを置けば,小さい子がいる家族が買い物に行こうと考えると思います。」
店員「それはいい考えですね。だけど,実際に小さい子ども連れのお客さんは,うちの店ではまだまだ少ないのでしばらくは導入しないと思いますよ。」
児童B「ぼくは,セルフレジをせっちするといいと思います。セルフレジは,ちょっとだけ買いたいときに,レジにならばずに買うことができるので,べんりだと聞いたことがあります。それに,自分でレジができるので,ぼくは楽しいなと思います。」
店員「最近は,セルフレジを導入しているお店がずいぶん増えてきましたね。でも今のところ,お客さんからセルフレジを設置してほしいという意見はいただいていないので,今後そういう意見が出てきたら,設置を考えると思います。」 児童C「ぼくは,日本語がわからない外国の人でも買い物ができるように,英語のひょうじをするといいと思いました。さいきんは日本に住む外国の人が増えてきていると聞きました。なので,英語のひょうじがしてあると,外国の人も安心して買い物をすることができると思います。」
店員「それはいい考えですね。江南市はまだそれほど外国の方は多くないと思いますが,今後外国語の表示ができたらいいなと思います。」
写真3 児童の質問に答える店員
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写真4 店員に考えを伝える児童A
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