テレビ会議システムを利用した大学連携授業 中学3年 理科 「生物の多様性」 |
江南市立西部中学校 |
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時 期 |
内 容 |
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5月 |
交流相手との打ち合わせ |
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6月 |
事前学習 |
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7月 |
大学連携授業 |
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本校3年生生徒156名(4クラス) 愛知教育大学准教授 |
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・一番興味深いと感じたのは,DNAから「テロメア」がなくなると細胞分裂ができなくなることです。 ・今まで学習した内容をさらに深く学習できたので,おもしろかった。 ・体の中に60兆個の細胞があることに驚きました。 ・微生物にもオス・メスの区別があることを改めて知り,驚いた。さらに,ゾウリムシには性が6種類あることには想像もしていないことであったのでビックリした。 ・細胞については1年次に構造について学習し,3年次には増殖の仕方について学習してきたが講義を聴いて自分がまだまだ知らない世界があることに気付いた。 ・細胞生物に目があることや口があることに驚いた。ボルボックスには目があり,光の方向に進んで光合成することはおもしろいと感じた。 ・今まで中学校で学習してきた内容よりも深いことが学べました。講師の先生の話は,とてもわかりやすかったです。高校生になっても,今学習している知識が大事であることが改めて理解できました。これからは,今の学習をより深めていきたいと思います。 以上のように,生徒は新しい知識を得られたことに喜びを感じていた。また,さらに学習を深めたいというような意見も多くあり,学習意欲の向上につながった。 |
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5 成果と課題 | ||||||||||||||
<研究の成果> 通常の教科担任による授業と,准教授による講義とでは,話の内容が同じであったとしても,生徒への伝わり方や重みが異なる。研究の第一線で活躍している准教授から学ぶからこそ,生徒にとって大きな刺激になったといえる。また,ふだんとは違う指導者から講義を受けることで,よい緊張感を保ちながら受講できたようである。 本実践のポイントは,「事前学習」と「当日の学習」の組み合わせにあった。准教授からただ話を聞くだけであったとすれば,知識を得るだけの受け身の実践になっていたのではないか。しかし今回は,当日の講義に出てくる生物を事前に観察してから講義に臨めたので,講義を受ける構えができた状態となり,難しい内容であっても生徒には理解できるものになった。 今回の実践では,ワイヤレスウェブカメラとワイヤレスマイクを活用した。准教授からの問いかけに対して,生徒が移動することなく答えることもでき,実際の授業形式により近づけることができた。 テレビ会議システムの活用により,准教授に来校していただかなくても,事前打ち合わせや講義が可能であった。時間を有効に活用でき経費の削減にもつながる。今回は,大学の講義の間の時間をうまく活用して講義をしていただいた。互いに大幅な予定を変更せずに実現できたことも大きなメリットである。 <今後の課題> 今回は,同じ内容の講義を4クラスすべてに実施していただいたので,その点では准教授にかかる負担が大きくなってしまった。一度きりの連携授業では,イベント的なものとなり,生徒にとって学習の定着や学習意欲の向上,継続とはならないと考えられる。今後は定期的な開催を計画したい。また,生物分野の大学連携だけでなく,他分野・他教科でも連携を図れることができれば相乗効果が生まれ,生徒の学習意欲がより向上することが期待できる。 大学連携だけでなく,博物館などとの連携によっても,より専門的に学ぶ場を生徒に提供できると思われる。 |