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宇宙教育~JAXAとの連携授業~  
江南市立西部中学校

   本校は,江南市の市街地より離れたところに位置し,学級数が13学級という中規模校である。本校のICT機器の利用状況は,各教室に常設してあるICT機器を使い,資料を提示したり動画を視聴させたりと積極的に活用している。特に理科ではデジタル教科書をベースに指導するだけでなく,生徒も積極的に活用している。1班に1台のタブレット端末を活用し,意見交換やプレゼンテーションを行いながら授業を進めている。

1 交流の計画

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時 期

内  容

11 JAXA広報部との打ち合わせ(電話にて)

12月

JAXA広報部との打ち合わせ
(メールで資料を送り,電話で講演内容等の調整)

2月

JAXA連携授業 当日

2 交流の対象

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・3年生生徒163名
・JAXA職員

3 交流の実際

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(1)JAXA広報部との事前打ち合わせ(11月下旬)
 ウェブページ上でJAXA職員の講演に申し込み,その際に,ライブ講演の依頼を行った。申請が下りたところで必要機材・講演内容・中学校での既習内容等の打ち合せを行ない準備を進めていった。本校の天体に関する学習の進度や,事前質問によって疑問に思っていることを相手に伝え講演内容を決定していった。

<機器の確認>
 ①ウェブカメラ 可動光学ズーム式
 ②デスクトップパソコン
 ③スクリーン
 ④プロジェクター
 ※①~④についてJAXAと確認を行った。


 事前に接続テストを行いたかったのだが,JAXAのセキュリティの都合上できず当日の午前中に事前接続とリハーサルを行った。

(2)連携授業(2月上旬)
 当日は体育館で連携授業を行った。体育館でも十分に音が聞き取れるように大型のスピーカーホンを2台つないでライブ講演を開始した。

~流れ~
 ①JAXAの紹介
 ②
宇宙ステーション・ロケットの製造等の説明
 ③日本の宇宙開発の歴史
 ④「はやぶさ」 地球に帰る!
 ⑤イトカワのサンプルから分かったこと
 ⑥H-ⅡB・H-ⅡA・イプシロンの打ち上げ模様
 ⑦若田宇宙飛行士の様子
 ⑧質疑応答

   
「はやぶさ」の地球帰還 若田宇宙飛行士の様子

~生徒の様子~
 

 はやぶさの帰還については多くの生徒が知っていたが,ほとんど多くの生徒は映像資料を見るのは初めてであったので,とても新鮮であった。若田宇宙飛行士の映像はライブ映像ではなかったが,宇宙から送られてきた録画映像のため,生徒はとても感動していた。ロケットの打ち上げでは,カウントダウンの音声やロケットエンジンの音などがあり大迫力であった。

 ロケットの打ち上げ模様 小惑星帯の様子

~質疑応答~

 当日の講演内容で更に聞きたいことや,学習していて気になることを質問した。回答には,映像資料なども加えて丁寧に解説してくださった。

第九番惑星の可能性についての質問 宇宙飛行士になるための試験についての質問

4 交流後の感想

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JAXAは日本の宇宙開発を担っている機関で全ての話のスケールが大きく生徒は終始圧倒されていた。
宇宙ステーション内での実験の様子や食事の様子はとても新鮮で,無重力であるということが映像を通しても伝わってくる内容であった。
質問は,宇宙食の味やバリエーションあと何年で宇宙旅行ができるかという質問から第九番惑星の存在や火星への居住の可能性などの専門的な質問まで多岐にわたる内容であった。

5 成果と課題

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<研究の成果>
 
今回は来校していただいての講演のライブ版であったため,比較的スムーズに進めることができた。ロケットの打ち上げや宇宙飛行士の話など,ふだんなかなか聞くことのできない話を,専門機関からインターネットを介して直接伺うことはよい機会になった。専門機関から直接話を伺うことによって生徒はいつも以上に刺激され,宇宙について深く学ぶきっかけとなったと感じる。可動式光学ズーム搭載カメラを活用したので,質問している場面や動画再生場面など必要に応じてズームにしたり,方向を変えたりすることがリモコン一つでできたので,三脚の近くに行って調整する必要がなく,聴衆の妨げにはならなかった。

<今後の課題>
 
JAXAのセキュリティの関係で事前接続ができなかったので,不安なまま当日を迎えた。当日は全生徒を対象にしたため,体育館で行うことになったのだが,体育館にはインターネット環境が整っていないので,準備に苦労した。大型スピーカーホンを活用したものの,音響が物足りなく感じたので,会場整備を工夫する必要があった。
講演ではJAXAが所有する動画を多く使用して説明したのだが,現段階ではファイルの再生をテレビ会議上で双方向で行うことができないので,動画再生には工夫が必要である。

○ このページで掲載している写真は,関係者の許諾を得て掲載しています

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