テレビ会議システムを利用した大学連携授業Ⅲ |
中学3年 理科 「生命の連続性」「生物の多様性」「原生生物について」 江南市立西部中学校 |
今回の実践は,平成27年度,28年度での連携授業から臨場感を更に高め,シームレスな学びを提供できるよう遠隔授業の形態に力を入れた。また,大学の細胞生物の専門家と連携し,大学と本校をテレビ会議システムの一つである「Skype for Business」でつなぎ,共同授業を行った。 |
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・3年生生徒130名(4クラス) ・大学准教授1名
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<生徒の感想> ・ビデオメッセージであらかじめポイントを教わったので, 観察が容易にできた。 ・観察のポイントや対象を事前に知ることができたので, 迷うことなく観察することができた。 ・大学連携授業では, 少し難しい話もあったが, 大変興味深い内容が多かった。 ・今,私たちが学んでいることがノーベル賞につながっていることに驚いた。 <教師の感想> ・事前のビデオメッセージにより興味・関心が高まり, その後の観察に対し, 主体的に取り組む生徒が多かった。 ・観察対象について, 大学の先生から説明をしていただくことで, 生徒の取組姿勢がよりよくなった。 ・大学連携授業では多くの質問が出て, 双方のコミュニケーションが取れたので非常に有意義であった。 |
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<成果> 今回の実践では, Skype for Businessを活用することにより, セキュリティーを保ったまま 『デスクトップの共有・表示』と『PowerPointの共有・表示』の機能を使うことができた。このことにより, パソコンのデスクトップ画面と遠隔地にいる相手の顔を同時にスクリーンに表示することができるようになったので, 双方向の授業が展開できた。また,カメラを二つ使うことにより, 全体の様子と個人の発表の様子の両方を伝えることができたので, 授業の臨場感を高めることができた。 <課題> 二つのパソコンともに動画のやり取りを行う関係上, かなり性能の高いパソコンが必要になる(CPU:Core i7相当)。 また, 情報量が多いので, ネットワークの回線が細いと, 遠隔授業に支障を来すことも想定される(今回は, 最大54Mbps の通信速度で実施したが, 微妙にタイムラグが発生した)。 |