煮あえ
地域によっては「煮酢あえ」と呼ぶところもあります。日常のおかずとしてだけでなく,仏事や正月のごちそうとしても作られます。
作り方
大根,にんじん,油揚げ,れんこん,こんにゃくなどを細く切り,砂糖,塩,醤油で煮て仕上げに酢を入れて煮上げる。たくさん作って瓶に入れておき,食べる量だけ少しずつ出す。
ひきずり
すき焼きのことで,特に鶏すき焼きを指す場合が多いようです。
すき焼き鍋の上で肉を引きずるように焼くことから名付けられたなどの説があります。
こも豆腐
豆腐をわらづとに包んでゆでることからこの名があります。真言宗の葬式の料理には欠かせない料理だったようです。
作り方
豆腐をわらで包んでしぼり,鍋でゆでる。ゆで上がったら出して熱いところをしょうが醤油で食べたり,醤油,砂糖,酒で煮たりする。薄く切って鉢に盛る。わらの筋目と風味が付き独特の味わいになる。
うんね貝の煮物
知多地方ではうんね貝と呼ばれますが,ツメタ貝とも言われるカタツムリを大きくしたような茶色の巻き貝です。
作り方
赤みそを溶き入れた熱湯で下煮した後,中身を取り出し,丁寧に洗う。肉質部をスライスし,にんじん,こんにゃく,しょうがと共に,砂糖,醤油,みりん,酒,だし汁で甘辛く煮付ける。
とち餅
とち餅は正月に作る習慣があります。苦みが強く,あく抜きに手間がかかります。少しほろ苦さがありますが,栃の実の香りが味わい深いです。
むかご飯
むかごは自然薯のつるに付く,珠芽のことです。葉の付け根に1cmくらいのむかごが一つずつ付きます。
作り方
むかごを洗い,熱湯にさっと通す。米,むかご,昆布,塩,酒を入れ通常の水加減で炊く。