雑煮

  正月に欠かせないお雑煮。地域によって具や味付けに独自性があります。大まかに分けると関東は角餅ですまし仕立て,関西は丸餅で味噌仕立てです。めずらしいところでは香川県では,あずきのあんを入れた丸餅を,丸く円満にという願いをこめて輪切りにしたにんじん,大根などの野菜とともに味噌仕立てにする地域もあります。ここでは,この地域で食べられる尾張雑煮を紹介します。とてもシンプルなお雑煮です。

 
尾張雑煮

材料(2人分)
  だし汁2カップ
  たまりしょうゆ 大さじ2〜21/2 
  角餅 4個  
  もち菜 3〜4株 
  かつお節 適宜
作り方
  もち菜は5pのざく切りにする。鍋にだし汁をいれて 沸騰させ,しょうゆもち菜,もちを入れ,もちが柔らかくなるまで煮る。器にもち,もち菜の順に盛り,かつお節を適宜のせる。


もち菜

  もち菜は小松菜によく似た野菜でこの地方特有の野菜です。一部の農家で自家製に作られる他は,小松菜が正月近くなると「正月菜」・「もち菜」として売られることが多くなりました。もちの上にもち菜をのせるのは,「名(菜)を上げる」の意味があり,立身出世を願う縁起物でもあります。