本多兄弟文庫(豊田市中央図書館内) |
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施設概要 本多兄弟文庫は、豊田市出身の実業家で文化人の本多静雄氏と、その弟で文芸評論家の本多秋五氏より寄贈された資料を収蔵・展示した文庫で、平成10年(1998)に開設されたものである。 |
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本多秋五(ほんだしゅうご) 明治41年(1908)9月22日~平成13年(2001)1月13日。愛知県立第五中学(現 瑞陵高校)卒業。第八高等学校入学。八高では平野謙、藤枝静男と知り合う。東京帝国大学文学部国文学科を卒業。戦前は、プロレタリア科学研究所、逓信省等に勤務する一方、森鷗外論、転向文学論、トルストイの『戦争と平和』論などの文学研究を続けた。 |
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国語科授業の施設利用例 本多兄弟文庫は豊田市中央図書館3階に設置されていて、自由に訪れることができる。職員の方に説明を聞くことは可能だが、文庫の隣は開架書棚、閲覧スペースであり、大きな声で話すことはできない。 |
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同文庫は図書館内の施設ということもあり、資料収集、調査には最適の環境と言える。学習者にとっては情報探索の実践の場として活動を行うことができる。例えば沖縄や広島の修学旅行に関連させて「戦争・戦後」というテーマのもとに、「戦後文学について調べよう」という単元を設定し、パネル資料や図書資料で調査する、司書の方にインタビューする、AVコーナーで文学作品を映像化したものを調べる、などの活動が考えられる。収集した情報は総合的な学習などでのプレゼンテーションへとつなげたい。 本多秋五にとって戦後文学とは正面からぶつかり、向き合ってきた存在であった。同様に我々にとっても戦後文学は重要なテーマと言えないだろうか。昭和20年の終戦以後も、世界各国で引き起こされてきた戦争を思えば、広い意味で我々も「戦後」はたびたび経験してきたものと言える。本多秋五を切り口として「『戦争』後の文学」について考えるのも面白い。 |
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【参考】本多兄弟文庫ホームページ |