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ネットミュージアム兵庫文学館


施設概要

兵庫県立美術館入口  ネットミュージアム兵庫文学館は、阪神淡路大震災の復興の一環として、平成14年(2003)に「兵庫を舞台とする文学作品や兵庫ゆかりの作家の作品、業績その背景となった自然、文化、歴史などを多角的に紹介するインターネット上のデジタルミュージアム」として開館された。
 文学館を建物として開館するのではなく、読書離れが進む子供たちにも親しみやすく、分かりやすい資料提示をしたいという目的でインターネット上に開設している点は特徴的である。インターネットができる環境にあれば、いつでもどこからでもアクセスすることができ、兵庫県立美術館の美術情報センターでも、5台のタッチパネル式パソコンから入館することができる。
 ホームページの内容は、@常設展示(兵庫ゆかりの作家や作品のデータベース)、A企画展示(兵庫ゆかりの作家や作品をストーリーの概略や時代背景、作家の生涯などで構成した特別展)、B講堂(作家が自らの作品について語る講演やインタビューの映像を紹介)、C文学碑マップ(兵庫県下各地に散在する句碑・歌碑を地図と写真で年代ごとに分けて紹介)など8つのコーナーに分かれており、それぞれが文学というテーマのもとに工夫を凝らしており、大人でも十分見ごたえのある内容となっている。

国語科授業の施設利用例

美術情報センター  ネットミュージアム兵庫文学館では、兵庫県ゆかりの作家や作品などを映像や画像、音声などを交えて分かりやすく紹介している。ホームページ上にある「ぶんがく寺子屋」では、企画展示「歌枕館」「平家物語館」を活用した高等学校国語科授業の様子を映像で展示している。実際の授業での活用例も見ることができ、教師にとっても授業の幅を広げる上での一助となる。また、高等学校だけでなく、小・中学校においても国語や総合的な学習の時間で取り上げている題材との相関もあり、読み聞かせの資料や地域教材として活用することができる。
 例えば、「平家物語館」では沙羅双樹の花の映像を見たり、平曲を聞いたりすることもできる。映像や音声での体験は、古典の世界を想像しにくい現代において児童・生徒の関心・興味を深めることになろう。取り上げられている企画は、「近松門左衛門」「谷崎潤一郎」「能・狂言」「水木しげる」など幅広い。児童・生徒が作品を授業で学ぶ上で参考となり、また、さらなる興味をもってくれることを期待したい。
【参考】
ネットミュージアム兵庫文学館ホームページ
兵庫文学館トップページ