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アユ人工種苗生産実習
1 目的
 アユ人工種苗生産実習を通して,雌雄判別,熟度判別,採卵・採精の方法,人工授精について学ぶ。

2 雌雄と成熟度の判別
  図1 蓄養していたアユを池から取り上げる   図2 池から取り上げられたアユ

 (1) 雌雄判別
   アユの雌雄判別は,尻鰭(しりびれ)で判断する。雌は大きな三角形をしており,雄は長方形に近い
  形をしている(図3)。

 (2) 成熟度判別
   成熟度判別は,親魚の腹部の触診か,軽く押して卵の排出の有無を確かめて行う(図4)。

  図3 雌雄の判別方法について説明を受ける   図4 成熟度の判別方法について説明を受ける

3 採卵・採精と人工授精


 (1) 人工採卵と人工採精
   人工採卵は,腹部を圧迫(搾出法)して卵を採取する。精液の採取も同様に行う(図8〜図10)。

 (2) 人工授精
   人工授精は,水のない容器中で卵と精液を混合したのち,初めて水を加えて受精させる乾導法(乾
  式)で行う(図11)。

  図5 雌雄別に分ける   図6 乾導法で人工授精をするため魚体を拭く

  図7 魚体を拭いた時に出た卵(卵径約1o)   図8 そっとおなかをさするように卵を絞る

 
  図9 雌一尾から絞った卵(約2万粒)   図10 卵の上に精液を絞る 

  図11 水鳥の羽を使って,卵と精液を静かに混ぜる   図12 卵と精液を混ぜたものを羽ですくい,水流に乗せて人
     工の藻(キンラン)に付着させる

  図13 人工の藻に付着した卵   図14 水温20℃で,約10日で孵化ふかする