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エッグポマンダーの作製
1 目的
 生物活用の健康上の効果に着目した園芸植物の栽培,加工や園芸セラピーの動向を学習する教材として,ハーブの栽培管理と活用に関する知識と技術を習得する。ポマンダーとは,香り玉のことで中世ヨーロッパで魔除けや疫病よけに持ち歩いたり,部屋につるしたりしたものである。抗菌作用があり香りのよいハーブやスパイスを使うことで,悪臭防止や空気清浄に利用される。栽培したハーブを用いエッグポマンダーを作製し,その作製手順や利用方法をついて実習を通して理解を深める。

2 材料及び道具
  生たまごの殻,ポプリ(ラベンダー)適量,毛糸,刺しゅう糸または木綿布適量,オーガンジー,木綿糸,
木工用ボンド,ピンキングばさみ,針など(図1)

図1 材料と使用道具
3 作製手順
(1) たまごの中身の取り出し
  生たまごに針で直径2〜3cm位の穴をあける。針で点々と少しずつ穴をあけて,たまごの殻をていねいに外す。裏側に穴をあけると中身を簡単に出すことができる。殻の中をよく洗い乾燥させる。
(図2)

図2 たまご中身の取出し

(2) つり下げ糸の取付
  乾燥させたたまごの殻の先端に針で直径1.5〜2mmの穴をあける。  
  約20cmの木綿糸や刺しゅう糸を先端の穴から通し輪にして結ぶ。とれないようにボンドで固定する。(図3)

図3 つり下げ糸の取付け
  
(3) ポプリを入れる
 
たまごの殻の穴からポプリをたっぷり入れる。(図4)
[好みで中に入れるポプリは替える]


図4 ポプリの挿入

(4) オーガンジーの取付
  ポプリを入れた穴の大きさより周囲を1cm位大きめに切ったオーガンジーを用意する。たまごの殻の周囲に木工用ボンドを塗り,上からポプリがこぼれないようにオーガンジーを貼る。(図5)

図5 オーガンジーの張付け

(5) たまごの殻の装飾
  ピンキングバサミを使って木綿布を1cm四方に切って,裏側に木工ボンドを塗り,たまごの殻にすきまなく貼る。つるす糸の補強も考えて,つり下げ糸の周辺からしっかりと貼っていく。(図6)オーガンジーの部分は,ポプリが香るように穴だけ残して,周囲は上から布を貼る。
図6 木綿布の張付け

(6) 糸を巻く装飾方法
  糸を巻くタイプでは,手順の(4) オーガンジーの取付までは同じ要領でおこなう。つり下げ糸のてっぺんから,たまごの殻に木工用ボンドを塗りながら,ていねいにすきまなく刺しゅう糸や毛糸を巻いていく。半分まで巻けたら上下をひっくり返して,同様に木工用ボンドを塗って糸を巻いていく。(図7)エッグスタンドにたまごの殻をのせて作業すると糸が巻きやすい。
図7 糸の巻付け

(7) 完成品
図8 完成品
4 管理
 クローゼットや部屋の香りづけに利用します。また,机の横に置いて気分をリフレッシュしたり,ベッドサイドにおいて安眠を誘ったりするのにもよいです。