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※評価の観点シート
1 目的
 ロール生地は,パン成形の基礎でありロールパン以外にもフランスパンや食パンの成形時に利用されている。ここではロール生地の成形技術とロールパン生地を使用したバターロールの成形技術の習得を目的とする。

2 実習手順
 (1) ロール生地の成形

手順1 
 生地を50gずつに分割する。
  手順2 
 生地を表面が滑らかになるように丸める。
丸めが少ないと膨らみが悪くなるので,生地中の余分な二酸化炭素を抜くようにしっかり丸める。 
 
手順3 
 滑らかな面が上になるように置き,さらしを被せ、表面が乾燥しないようにして生地を10分間休ませる。(ベンチタイム)
  手順4 
 パン生地の下になっていた面を上にし,打ち粉をした麺棒で,約15cmの小判型に広げる。
 
 
手順5 
 生地を横長に置き,上1/4を中央に向かって折り曲げる。ふちはしっかり指で押さえて生地同士をつける。
 
  手順6 
 手順5と同じように,下1/4も中央に折り曲げる。
 
 
手順7 
 中央をしっかり指で押さえて,生地同士をつける。
 
  手順8 
 生地同士をつけたところを中心に谷折りにする。ふちは指でしっかり押さえつける。
 
 
手順9 
 生地同士をつけた部分を下にして置く。ロール生地の完成。
 
  ロール生地の成形(動画)   


  (2) バターロールパンの成形
  
手順1 
 ロール生地の2/3を転がし,親指の太さまで細くする。
  手順2
 細くした部分を引っ張りながら伸ばす。
 
 
手順3 
 太い部分を左右に伸ばし,ひしゃく型にする。
 
  手順4 
 太い部分から細い部分に向かい,ゆるめに巻く。
 
手順5 
 巻き終わりを下にして,完成。
  手順6 
 ホイロに20分間入れて,二次発酵させる。
 
巻き方の違い    手順7 
 200℃のオーブンで10分間焼くと完成
 
失敗例1 
 成形時に生地を触りすぎたもの。
  失敗例2 
 成形時に生地をきつく巻きすぎたもの。
 
 
3 まとめ(留意点)
 ・パン生地は触れば触るだけダメージを受け、膨らみが悪くなるため少ない回数で成形を終わらせる。
 ・成形したロールパンは二次発酵と焼き行程で約20%膨らむため、鉄板には膨らむ分の余裕をもってのせる。