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透明骨格標本の作製

 魚類の骨格や鰭条きじょうの観察には透明骨格標本が用いられる。この透明骨格標本を作製するためには,一般的にトリプシンと呼ばれるタンパク質分解酵素が使用される。しかし,このトリプシンは1g7千円ほどと高価なため,比較的安価な水酸化カリウムを用いた透明骨格標本の作製を試みた。
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作製手順
1 硬骨染色液を作成する。

ピペットの中身
硬骨染色のための
アリザリンレッドS染色原液
ピペットの中身
硬骨染色のための
アリザリンレッドS染色原液と水酸化カリウム水溶液

2 標本にする魚体を水洗いし,うろこ・皮をはいで,硬骨染色液に浸漬する。
カレイ
左:うろこをはいだもの 右:うろこをそのまま
アミメハギ
左:皮をはいだもの  右:皮をそのまま
染色中 左:カレイ 右:アミメハギ
このまま一昼夜浸漬
染色後 左:カレイ 右:アミメハギ

3 水酸化カリウム水溶液とグリセリンの混合液に浸漬し,透明化を行う。
透明化中
透明化完了
左:カレイ 右:アミメハギ

ナベカ標本 アユ奇形標本