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アマモ場の再生

 アマモは,主に内海の砂泥地に群生して藻場を構成する水産上重要な海産種子植物で,アマモが群生するアマモ場は,小型の生物にとって,害敵や捕食動物などからの隠れ場として良好な生息環境である。また,餌料環境としても十分に食物が存在していることもあり,古くから仔稚魚しちぎょの保育場と呼ばれている。
 しかし,水産試験場が行った調査の結果,愛知県では約50年前に比べ,40分の1にまでアマモ場が減少・消滅してしまったことが分かった。
 そこで,水産高校では県水産試験場や地元漁協,海洋調査会社などの協力も得て,アマモ場の再生に取り組んでいる。

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地先の海からのアマモ花枝採取 アマモ花枝
採取した花枝をネットに入れて,
種子が熟すまで海中に吊るして追熟
種子が熟したら,ざるやふるいを使い,
種子と枯れた草体に選別
アマモ種子
(大きさは米粒大)
ゾステラマット法による播種
(マットへのヘドロと種子の塗りこみ)
マットの設置 マットから生えてきたアマモ
定期的に生育状況を調査 比較対象として天然アマモ場も調査
アマモ場再生海域で確認されたイシガニ アマモ場再生海域で確認されたアナハゼ
アマモ場再生海域で確認されたスジハゼ アマモ場再生海域で確認されたマヒトデ