木炭は燃料ばかりではなく,研磨用,土壌改良材,鉱工業用炭素源,絵画用など幅広く利用されており,その種類は大きく2種類に分かれます。一つは備長炭などで有名な白炭といわれる木炭です。この白炭は1000℃以上の高温で製炭され,消火時に白い消し粉をかけるのが特徴です。もう一つは一般的によく利用されている黒炭です。これは700℃で製炭し,その後数日間窯の中で放置して製炭されます。 白炭を製炭するためには,高温に対応する窯や高い技術を必要としますが,黒炭は白炭に比べると製炭作業が簡易で作りやすく,製炭用の設備も販売されています。 |
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図1 製炭の前に2〜3日熱を入れ 十分に窯を熱しておく |
図2 点火し,窯の温度を80℃にする この後この温度を保てるようにする |
図3 窯内が80℃以下にならないようにして 徐々に煙突を塞ぐ |
図4 点火後7時間 煙突の3分の2を塞ぐ |
図5 点火後1日 窯の温度は80℃以上を保つ |
図6 点火後2日 窯の温度が160℃以上になる |
図7 点火後3日 窯の温度が230℃になり煙が少なくなる |
図8 点火後4日(温度は300℃) 消火して煙突を取り除き,密封する |
図9 10日後 窯から炭を取り出す |
図10 製炭する課程で木酢液も採取できる |