back

簡易エレキギターの製作


 板にスチール弦を張った簡易ギターと、鉄製ボルトにエナメル線を巻いてつくったギターマイクを用いてエレキギターを製作し、磁化・電磁誘導についての理解を深める課題研究の一例を紹介する。

材料:

木板(長さ3050cm程度、幅56cm〕、厚さ12cm〕程度)  細木角材  木ねじ(弦固定用数本) 
スチール弦  スチール製のボルト(
5¢×15mm〕程度)  エナメル線  ミニピン端子  リード線 
ネオジウム磁石  ラジカセ(アンプとスピーカでもよい)

製作:

1)ギターの胴体

 細角材を適当な長さに切ったものを木板に張り付け、その上にスチール弦を張る。






 弦の両端を木ねじで固定しておけば、木ねじの締め具合で必要に応じて弦の張力の大きさを調整できる。

 




(
2)ギターマイク

  









ボルトに細いエナメル線を
50回程度巻き、エナメル線の両端にミニピン端子を取り付ける。






実験:

 下図のように、ギターマイクのボルトにネオジウム磁石を吸着させ、他端が弦と接しないように注意して、胴体と弦の間に挿入する。
ピン端子をラジカセの
MIC端子(INPUT)に差してから、ラジカセの電源を入れる。
 弦を軽くはじくと、磁化されたスチール弦が振動し、これにともなって、ギターマイクのコイルに起電力が生じ、誘導電流が流れる。
これを、ラジカセが増幅しスピーカーを鳴らす。







 








生徒への課題例:

1)エレキギターのマイクは、はじいた弦のかすかな音には反応するのに、それより大きな人の声には反応しない。
  これはなぜだろうか。

2)エレキギターがどのような物理現象と関係しているのか研究してみよう。

3)このギターで音階を奏するには、どのような工夫がさらに必要か。考えてみよう。



back