back |
ネオジウム磁石の落下実験
1 はじめに
磁石には引きつけられないはずのアルミニウムの板の間を、ゆっくりと落下していく磁石の不思議な振る舞いを観察することから、電磁誘導・渦電流についての理解を助ける教材について紹介する。
2 準備: L型アルミアングル (厚さ1mm、幅25mm、長さ200mm)×2
L型スチールアングル(厚さ1mm、幅25mm、長さ10mm)×2 アングル用小ネジ×4、ドリル、
ネオジウム磁石(直径14mm、厚さ5mm、質量7.5g)×2
3 組立
図1のように、アルミアングルの面を13〜14 mm 程度離して平行に向かい合わせ、それらの両端をスチールアングルとネジで固定する。
4 方法
図2のように、磁石2個を磁石の平面がアルミの板の面に平行になるようにして、静かに手を離して落下させる。落下の様子は、明らかに自由落下とは異なり、ほぼ等速度でゆっくりと落下することが容易に観察できる。
5 応用
マルチストロボを用いて観察したり、アルミ面の間隔を変え、ストロボ写真を撮って落下速度の変化を求めてみてもよい。
図1 | 図2 |
参考文献
五十嵐 靖則 物理教育 (1988) 301
back |