シャボン玉の3次元定常波の観察
1 はじめに
シャボン玉を適当な方法で振動させることによって、そこに3次元的な定常波をつくる簡単な実験について紹介します。この実験は、物理T「波動」の定常波の教材としてだけでなく、物理U「原子の構造」の量子条件の説明にも使えます。
2 準備
中性洗剤、砂糖、ストロー(小径なものがよい)、フィルムケース、電動歯ブラシ(模型用モーターにゴム栓をつけたものや偏心モーターでもよい)
3 方法
フィルムケース上に適当な大きさでシャボン玉をつくります。(シャボン液は中性洗剤を水で3倍ぐらいに薄めて、砂糖を溶かすと長持ちするシャボン玉ができます。)電動歯ブラシなどを用いて、フィルムケースの上端を振動させて、真横から見るとシャボン玉の表面の定常波が容易に観察できます。
参考文献
愛知物理サークル通信 Sept(1994)
滝川洋二:科学朝日 Sept(1995)