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本来の蒸気機関には、蒸気でピストンを動かして往復運動させるレシプロ機関型のものと、羽根車を回すタービン機関型のものとがある。ここでは、それらとは別の方法の推進力による蒸気船を紹介する。 |
単一乾電池1本、銅パイプ(直径0.4mm×100cm)1本、料理用固形燃料1個、さんま等の缶詰の空き缶1個、スポイト、圧電式ライター、針金、カッターナイフ、定規、キリ |
3 方法
(1) | 乾電池に銅パイプを一回巻き、両端は10cm程度残す。銅パイプを切るときはカッターナイフで周囲に傷をつけて折ればよい。(写真1) |
(2) | 缶詰の空き缶に、余った銅パイプや針金を利用して、(1)で作成した銅パイプを取り付け、パイプの先端が水中に入るよう適当に曲げる。(写真2) |
(3) | スポイトを使って、銅パイプの中を水で満たす。(空気が入らないように注意する。) |
(写真1) | (写真2) |
(4) | 調理用固形燃料を銅パイプのリング下に置き、着火する。(下の動画) |
(動画) |
この蒸気船の推進力は、パイプ内の水が加熱されて蒸気になり、体積が約1700倍に膨張して勢いよく水を押し出すことによる。水を押し出したことによってパイプ内の圧力は下がるので、外部の水がパイプ内に吸い込まれる。そして、その水が加熱されて、再び蒸気となることによって水を押し出す。これが繰り返されることで蒸気船は進み続ける。 |
『大人も感激科学の工作』(株式会社 ニュートンプレス) |
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