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蒸散量を比べよう

 植物は、体内にある水分を体外に出しています。これを蒸散といいます。この蒸散で出される水の量は、一定ではありません。天候や日光の当たり方でずいぶん違います。
 これは、蒸散が光合成に関係しているからです。日光がたくさん当たるときには蒸散量が多く、そうでないときには蒸散量は少ないのです。
 では、それを実際に確かめてみましょう。

1 調べる植物
 サクラ、カキなどの樹木

2 用意するもの
 ・ 透明なポリエチレンの袋(ゴミ袋大のなるべく大きなもの)
 ・ ゴムひも(20cm程度)
 ・ 水の量を測るもの(メスシリンダー)

3 方法1<晴れの日と曇りの日の比較>
 (1) 朝、葉のたくさんついた木の枝に袋をかぶせ、口をゴムひもでしばる。
 (2) 夕方に、たまった水の量をメスシリンダーで量り、記録する。
 (3) この観察を晴れの日と曇りの日で行う。(必ず同じ枝の葉で行うこと)

こぼさないように

蒸散量  月  日  月  日  月  日
晴れの日 ml ml ml
くもりの日 ml ml ml




4 方法2<日なたと日かげの比較>
 (1) よく晴れた日の朝、北側(日かげ)と南側(日なた)の葉のたくさんついた木の枝に袋をかぶせ、口をゴムひもでしばる。
 (2) 夕方に、たまった水の量をメスシリンダーで量り、記録する。
 (3) この観察を3回行うと、より確かなデータになる。(同じ木の枝で行う)

蒸散量  月  日  月  日  月  日
日なた ml ml ml
日かげ ml ml ml

水がたまります

こんなふうに、水がたくさんたまりますよ。

○先生方へ
 この実験は、操作自体はとても簡単なのですが、朝から夕方までの時間がかかります。
 そこで、授業の発展として、夏休みの自由研究のテーマとして取り上げてみるとか、選択理科のテーマとして取り上げるなどの方法が良いのではないかと思います。


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