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身の回りの物質を粒でとらえよう

状態変化       水溶液

状態変化

 はじめに
 温度によって物質の状態が固体・液体・気体と変わることを状態変化といいます。状態変化では,物質の状態が変わるだけで,別の物質になるわけではありません。今回は,身近な物質である水を例として,状態変化を粒でとらえてみましょう。

 様子
水蒸気


水溶液

 はじめに
 水に砂糖が溶けた砂糖水のように,水に物質が溶けた液体を水溶液といいます。水溶液が時間と共に均一に分散し,その後,時間が経過しても均一のままであることを実験で確かめましょう。そして,水溶液について粒でとらえてみましょう。


 準備
・ビーカー または メスシリンダー   ・硫酸銅   ・ラップフィルム


 実験方法
(1) ビーカーに硫酸銅を入れ,それに水を静かに加え,ラップフィルムでふたをして静かに置きます。
(2) 1日くらい経過した後,ビーカーの中の硫酸銅がどのように変化しているか観察します。
(3) 硫酸銅の溶ける様子について,1週間くらい観察し続けます。


 様子
はじめの様子 3日後の様子 7日後の様子 その後,水溶液をしばらく放置しても,均一に分散している状態のままで,底の方が濃くなることはありません。
はじめ 3日後 7日後
 物質が水に溶けていく様子をアニメーションで表しました。
アニメーション
 固まっている物質の粒と粒の間に水が入り,物質がくずれていき,小さい粒になります。さらにどんどん小さくなって水に溶け,かき混ぜなくても水の中全体に散らばっていきます。かき混ぜると,短い時間で物質が水の中全体に広がっていきます。
水分子も粒で表すと,次のアニメーションのようになります。
アニメーション


 先生方へ
 使用後の硫酸銅水溶液は捨てずに集めておきます。口の広い容器に入れ,自然乾燥させると再利用できます。

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