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@ステンレスボウルの周りより少し大きめの輪を描き,ハサミで切り取る。 | A内側に余裕を取って線をかき,カッターで切り取る(ドーナツのような輪になる)。 |
B厚紙の輪を水に浸しておき(これがパッキングの役目をする),ボウルにアルコールを少し入れる。 ※ボウルの下には濡れぞうきんを敷いておくこと。 |
Cマッチに火をつけてボウルに放りこみ,すばやくパッキングを置いて,その上にもう一つのボウルをずれないようにかぶせる。 |
D重ねたボウルを水槽に入れて冷やす。 | E2つのボウルがはずれるかどうか,引っぱってみよう。 ※引っぱってもはずれない時は,パッキングの厚紙が乾くのを待つか,マイナスドライバーですき間を作って中に空気を入れるとはずれる。 |
2つ重ねただけのとき(左図)は,大気圧が外側からボウルを押す力と同じ力で,ボウルの内側からも空気が押しています。ボウルの中でアルコールを燃やしてボウルをかぶせると,中の酸素がなくなり火は消えます。ボウルの中にはアルコールが燃える時にできた二酸化炭素と水,熱せられてできたアルコールの気体だけになります。そして,二酸化炭素は水に溶けこみ,アルコールも冷やされると同時に液体に戻るので,ボウルの中にはほとんど気体が残りません(右図)。その結果,実験後の右図では気体が少なくなり,内側から押す力が小さくなり,大気圧に押されたボウルを引き離すのに,大きな力が必要となるのです。
※参照:『ガリレオ工房の身近な道具で大実験(第1集)』(大月書店)
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