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フクロテナガザル(シャーマン)
モノレール「動物園駅」から降りると、すぐにモンキースクランブルが視界に飛び込んできます。 この施設にフクロテナガザルがいます。別名「シャーマン」。オスには大きな「のど袋」があり、自分の頭と同じくらいの大きさにまでふくらみ、これにより大きな声でほえたり、2匹で合唱したりします。 |
1 フクロテナガザルの動き
このサルは上手に写真のようなはしごを渡っていきます。その動きは非常に速く、調子がいいときには、はしごを一段飛ばしで渡ります。写真は見事な腕さばきで移動するシャーマンです。 腕の動きをよく観察すると「長い手」を生かして、はしごを渡っていることがわかります。この動作のように、ぶら下がりながらはしごを移動していく動きを「ブラキエーション(腕わたり)」といいます。 |
2 フクロテナガザルの手は長い
このサルは、足の長さに比べて、腕がとっても長いという特徴があります。腕の長さは足の長さの約1.5倍もの長さがあります。(多少個体によって差があります) |
3 ビジターセンターで骨格標本を見てみよう
ビジターセンターへ行くと、シャーマンの全身骨格の標本があります。ヒトの骨格標本と比べると様々なことを発見できると思います。 |
4 学芸員さんに、シャーマンの特性を聞いてみよう!
モンキーセンター学芸員 夏目さんの話 フクロテナガザルはテナガザルの一種で、スマトラ島およびマレー半島の森林に生息しています。他のテナガザルには見られない、名前の由来にもなっている「のど袋(咽頭嚢:いんとうのう)」を持つのが特徴です。「のど袋」をふくらま(共鳴さ)せて、大きく低い声でオスとメスが合唱します。この合唱は雌雄(しゆう)のきずなを深めたり、なわばりを防衛するのに役立っています。また、フクロテナガザルをはじめとするテナガザルは腕が肢よりも長く、手の親指が他の指から大きく離れています。これは、交互に手で枝を握りながら体を振って、枝から枝へとブラキエーション(腕わたり)する移動様式と関連しています。 フクロテナガザルの美しい合唱の歌声とすばらしいブラキエーションを見に、モンキーセンターのモンキースクランブルまでぜひいらして下さいね。 |
問題 シャーマンはどんな特徴をもち、どのような動きをすることができるのでしょうか? |