日本モンキーセンターWeb素材
ジェフロイクモザル
モンキースクランブルには、忍者がいます。ロープからロープへ。5本目の肢(あし)のようにしっぽを使いこなします。 尾と肢(あし)でぶら下がって、えさをほしがる姿が印象的です。どうしてこのようなことができるのでしょう? |
1 ジェフロイクモザルの動き
ジェフロイクモザルのロープを使っての動きは注目に値します。このサルは、私たちの想像を超えた動きをします。高い所でのバランス感覚にはとても驚かされます。この写真を見ると、尾の役割が非常によくわかります。 |
2 ジェフロイクモザルのしっぽに注目
この写真は、ジェフロイクモザルの尾の写真ですが、尾の先にはあまり毛がありません。 その毛のない部分をさらに注意深く観察すると、パッドがあります。写真からわかりますか?このパッドのことを「尾紋(びもん)」といいます このパットと足だけで、体重を支えることができます。つまり、そうやって両手をあけることができるのです。 |
3 スポットガイドに参加しよう!
日本モンキーセンターでは、飼育員さんによるスポットガイドが不定期ですが、行われています。飼育員さんがエサを持って、ジェフロイクモザルに声をかけています。 ジェフロイクモザルは、尾と肢(あし)だけで体を支え、両手で「ちょうだい」のしぐさをします。忍者みたいなこの姿に、みなさんびっくりすることでしょう。 |
4 学芸員さんに、ジェフロイクモザルの特性を聞いてみよう!
モンキーセンター学芸員 阿部さんの話 ジェフロイクモザルは、オナガザル科のサルで、メキシコからパナマまでの中央アメリカに生息しています。「クモザル」という名前のとおり、長い手足や尾で木からぶら下がる姿はクモのように見えます。オマキザル科のサルは木に巻きつけることのできる尾をもっていることが多いのですが、中でもクモザルの仲間の尾は、とても器用に動きます。なんと、飼育員があげるピーナッツまで掴(つか)むことができるのです。この器用な尾は、第5の手足とも呼ばれています。一方、手は親指がない4本指です。 園内では、モンキースクランブルにいるジェフロイクモザルのほかに、南米館には数種のクモザルが飼育されていますので、ぜひ、尾の使い方を見に来てください。 |
問題 ジェフロイクモザルはどんな特徴をもち、どのような動きをすることができるのでしょうか? |