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ワオキツネザル
ビジターセンターの前を通り過ぎ、南園まで徒歩で500歩行くと「ワオランド」に、天使のようにかわいい「ワオキツネザル」がいます。 フェンスの中に入ると、サルたちは目の前です。おとなしいサルなので近付くことができます。さわってはいけませんが、目と目で通じ合えるかと思うほど近くに寄ることができます。 もしかしたら、サルの方から寄ってくるかも・・・。 |
1 ワオキツネザルの動き
ワオキツネザルの動きの特徴は、なんと言ってもジャンプ力にあります。左の写真は、今まさにジャンプしようとしています。 飼育員さんの解説によると「4mはジャンプしますよ」とのことです。 夕方になると、パラソルから木へ、木からパラソルへと活発に跳び回っています。その様子にはびっくりすると思います。 |
2 ワオキツネザルの足は長い
手(腕)の長さに比べて、肢(あし)がとっても長いのがこのサルの特徴です。手の長さの約1.5倍の長さがあります。(個体によって差があります) |
3 ビジターセンターで骨格標本を見てみよう
ビジターセンターへ行くと、ワオキツネザルの全身骨格の標本があります。ヒトの骨格標本と比べると様々な発見があると思います。 |
4 学芸員さんに、ワオキツネザルの特性を聞いてみよう!
モンキーセンター学芸員 赤見さんの話 アフリカのとなり、マダガスカル島にしか生息していないワオキツネザル。その特徴は、まずなんと言っても、名前の由来となったシマシマ模様の尾です。英名も‘Ring Tailed Lemur’と言い、「輪の尾をもつキツネザル」という意味です。この目立つ尾は、種内の視覚コミュニケーションに役立つのはもちろん、この尾ににおいをつけ、嗅覚(きゅうかく)コミュニケーションにも役立てています。 キツネのようにとがった鼻は、内部の広い鼻腔(びくう)内に嗅(きゅう)細胞がたくさんあるためで、サル類の中では珍しく、嗅覚が発達しています。特にオスは腕の内側に皮脂腺(ひしせん)をもち、これを枝などにこすりつけてにおいづけをします。Waoランド(ワオランド)でも、木の枝はもちろん、デッキの手すりやベンチなどに、この皮脂腺でにおいづけをした跡がたくさん見られます。 キツネザルの仲間はマダガスカル島にしか生息していませんが、小さなネズミキツネザルから大きなインドリまで、大きさも食性も多様な種が知られています。おそらく、共通祖先が大陸からなんらかの方法で渡来し、マダガスカル島の中で様々な環境に適応放散(てきおうほうさん)していったのではないかと言われています。 キツネザルの仲間は、他にもマダガスカル館で飼育展示していますので、ぜひ比較しながら観察してみてくださいね。 |
問題 ワオキツネザルはどんな特徴をもち、どのような動きをすることができるのでしょうか? |