1 ねらい
静電気による帯電体から、帯電していない側へ電子が移動していく現象をとらえる実験である。2本のアルミ缶の間に画びょうの振り子をセットし、一方のアルミ缶を帯電させると、画びょうに電子が移り、他方のアルミ缶に触れる。画びょうの連続した動きによって、電子が他方に移動するのである。
2 実験準備
・アルミ缶2本(350ml)
<2本が同じ高さならよい>
・画びょう1個
・ボールペンまたはストロー
・糸
・セロハンテープ
・発泡スチロール板
・塩化ビニルの管1本
・ティッシュペーパー
・紙やすり
・接着剤
3 実 験
@ アルミ缶2本の側面の下方部を3〜5cm
四方くらい紙やすりで塗装
を取る。
A 2本のアルミ缶に画び
ょうをつるしたストロー
をセットする。
※ 糸の長さは、管の塗装
を削った部分に画びょう
が当たるようにする。
※ 画びょうが傾かないように糸と画びょ
うの結び目近くを接着剤で固定するなど
工夫する。
※ 2本のアルミ缶は発泡スチロール板
(絶縁体)の上に置いてセットする。
B 塩化ビニルの管(塩ビ管)をティッシュペ
ーパーでこすると帯電するので、その塩ビ管
を、Aでセットした一方のアルミ缶に触れさ
せる。
C その瞬間から画びょうがすばやく両方の缶
の間を、缶をたたきながら振れる。
D 振れが止まったら、指で電子が移動した側
の缶に触れてやると、また画びょうが動き出す。