スタートダッシュを解き明かそう

　運動のようすを調べるには，一定時間ごとの位置を記録して，速さの変化を知ることが効果的である。
　そこで，短距離走の効果的なスタートのスタートのしかたを考えるために，スタートダッシュの時の運動のようすを調べる。どのようなスタートダッシュがより有効か調べてみよう。

• 横軸に時間，縦軸に速さ（距離）をとり，運動のようすを予想する。
• 運動の方向にどのような力が加わるか考えて予想する。

�@　記録テープ（３ｍ）を用意する。
�A　記録テープを走る生徒のベルトにつける。
�B　合図とともにボタンを押し，測定をする。
�C　打点のようすから何打点ずつテープを切るのか決め，切ったテープを台紙に貼る。
�D　速さの変化を見て，運動のようすを考える。

記録テープを６打点ずつ台紙にはって，速さの変化を考える。

・　加速と減速を繰り返しながら，だんだん速くなっていく。

• スタートダッシュでは地面を後ろに蹴り，その反作用で前に進む。できるだけ大きな加速を得るには，できるだけ前傾の姿勢で地面を後ろに蹴ることが大切である。
• 足が着地するときには，運動を止める向きに力がはたらくので，着地するときの足の角度も重要である。
• 大股になると着地する足が運動を止める方向に大きな力ではたらくし，加速の回数も多くできない。
• ストライドを小さくして地面を蹴る回数を多くし，前傾姿勢で地面を後ろに蹴る方が効果的なスタートダッシュができる。

• 視界の開けた場所で実験を行う。
• 記録テープはスタートダッシュをする３ｍくらいにする。
• 「位置について」「用意」で腰を上げたとき，テープを引きたるみをなくす。
• 記録タイマーをしっかり固定したり，テープが絡まないように支えたりする。