back


円形ろ紙を用いた簡易クロマトグラフィー


1 目的

円形ろ紙を用いてサインペンの色素を分離する。

2 準備

 [器具] 円形ろ紙(No.2、直径11cm)、ビュレット、ビュレット台、シャーレ、水性サインペン

3 方法

(1) 円形ろ紙の中央に、水性サインペンで内径1cm程度の輪を描く。(写真1、写真2)

写真1 写真2 上段左から赤・茶・緑・紫・青


(2) ビュレットに水を入れ、約15秒で1滴の滴下速度に調整し、シャーレの上に(1)のろ紙をのせ、滴下の合間にろ紙中央の輪の中心をビュレットの真下に持ってくる。
(3) ビュレットの先端を軽くろ紙に触れるところまで下げ(写真3、写真4)、5〜10分間展開する。(写真5)

写真3 写真4 写真5


(4) 半径4cmほど展開したところで滴下をやめ、ろ紙を乾燥させる。

4 結果

 色素が円形に展開され、年輪のような模様ができあがる。(写真6〜11、ただし、展開時間は同じではない)

写真6 上段左から赤・茶・緑・紫・青 写真7 赤 写真8 茶
写真9 緑 写真10 紫 写真11 青

 この実験から、一色に見えるサインペンも、多くの色素が混合されていることが分かる。

5 留意点

(1) ビュレットからの滴下が速すぎると、ろ紙の上に水がたまってしまう。
(2) 水の滴下によってろ紙がたるみ、ビュレットとの間にすきまができてくるので、様子を見ながらビュレットを下げていく。
(3) 滴下をやめても、ろ紙に残った水分で展開はしばらく続く。ろ紙に1.5〜2cm余白を残して滴下を止める。

6 備考

 色素の種類によって、ろ紙への吸着性が異なるので、このように分離することができる。


back