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ゴムボールの製作

  

1  目的

 市販の合成ゴムラテックスを用いて、ゴムボールを作る。市販の合成ゴムラテックスは、普通成型加工や型どりなどに用いられるが、酸を加えるとすぐ固まるので簡単にゴムボールを作ることができる。

 

2  準備

100mlビーカー(2個)、ガラス棒、レモン(1個)、合成ゴムラテックス(500g2200円程度。人形怪獣用ラテックスS−500として模型店などでも販売している。)

 

3  方法

(1) レモン(1個)をしぼり、汁をビーカーにとる。(ビーカーA)

(2) 合成ゴムラテックスをビーカーに約20mlとる。(ビーカーB)

(3) ビーカーBにビーカーAを加える。

(4) ガラス棒で手早くかき混ぜる。ゴムが凝固してきたら、ビーカーの中でほぼ球形になるようにかき混ぜる。

 (注意) 混合が十分にできていないと、丸めている時に凝固していない合成ゴムラテックスが飛び散る恐れがあるので、ガラス棒でよくかき混ぜるとよい。

(5) ゴムが完全に凝固したら、ビーカーから取り出して、両手で球形にする。

 (注意) この混合物は手を痛める恐れがないので、直接手で丸めてよい。

(6) できあがったボールを水洗いし、さっそく弾ませてみる。

 (注意) 水洗いしないと、カビがはえることがある。また、食紅などの食用色素を加えておくと、いろいろな色のゴムボールをつくることができる。

 

4  備考

 ラテックスとは、ゴムの樹を傷つけると分泌される白い乳液のことである。この実験で用いた合成ゴムラテックスの主成分は、天然ゴム加硫型ラテックスで、増粘剤(粘性を高める物質)が少量含まれている。ラテックスに酢酸などの酸を加えると、ゴムの成分が凝析して分離する。この実験では酢酸の刺激臭を避けるためレモン汁を用いた。合成ゴムラテックスは、衣服につけると取り除くことが極めて困難なため、実験中は衣服につけないように注意する。

 

5  参考文献

日本私学教育研究所編 「誰でもできる化学実験」 日本教育新聞社(1991)


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