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手軽にできる結晶の花

1 目的

 尿素を用いて面白い結晶の造形物を作り、結晶の成長の様子を観察する。


2 準備

器具 50mlおよび200mlビーカー、ガラス棒、駒込ピペット、温度計、「尿素の花」を作るための容器
薬品 台所用洗剤(陰イオン性界面活性剤約30%含有)、尿素、木工用接着剤(ポリ酢酸ビニル約40%含有)、水溶性色素(メチレンブルー等)


3 方法

(1) 台所用洗剤15gを200mlビーカーに取り、かき混ぜながら、5gの木工用接着剤を加える。更に、70℃程度に加温して、温水100mlを加え、よく溶かす。(完全には溶解せず白濁する。)

(2) 50mlビーカーに水10mlに尿素を飽和させた溶液を作る。(尿素の必要量は水温20℃で約11g)

(3) 飽和尿素溶液10mlをビーカー(ワイングラスやプリンのカップなどでもよい)に入れ、水溶性色素と(1)の溶液を0.5ml程度加えてよくかき混ぜて室温で放置する。(2〜3日で尿素の花が咲く)

ビーカーで

プリンのカップで


4 留意点

(1) 結晶が析出しにくい場合は少量の尿素を追加する。また、器の内壁を溶液でぬらして静置する。

(2) 尿素の花は湿度に敏感で多湿の季節では結晶ができない。また、できた結晶も湿気を吸って溶けてしまう。

(3) 水溶性色素を添加すると着色した結晶ができる。水溶性色素はメチレンブルー(青色)の他、フルオレセン(黄色)やマラカイトグリーン(緑色)などでもよい。

(4) 溶液を容器に入れる代わりに、適当なものに塗って放置すると、そのものに花が咲いたようになる。


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