back |
梅干しがアルカリ性食品であることを調べる実験
1 目的
酸性である梅干しがアルカリ性食品であることを実験によって確かめる。
2 準備
[器具]るつぼ、るつぼばさみ、ガスバーナー、三脚、三角架、万能pH試験紙、ピンセット
[材料]梅干し
3 方法
(1) 万能pH試験紙を用いて、梅干しのpHを調べる。
(2) るつぼの中に梅干しを入れる。(写真1)
(3) るつぼにふたをし、ガスバーナーで加熱する。(写真2)
写真1 | 写真2 |
(4) 数時間加熱後、梅干しは灰になる。(写真3、写真4)
写真3 | 写真4 |
(5) 適当な長さに切った万能pH試験紙をピンセットで持ち、水で湿らせて、灰になった梅干しに触れさせpHを調べる。
4 結果
加熱前の梅干し:pH 4(酸性)
加熱後の梅干し:pH 10(アルカリ性)
5 留意点
(1) 加熱されたるつぼでやけどをしないよう、必ずるつぼばさみを用いること。
(2) 梅干しは、種を取り除き、果肉のみを細かくして用いると短時間で灰になるが、実験としては丸ごとの方がおもしろい。
6 備考
(1) 燃やした灰がアルカリ性となる食品をアルカリ性食品といっている。アルカリ性食品には、カリウム、ナトリウム、マグネシウム等が多く含まれている。
(2) 粉末スポーツ飲料、野菜など、他の食品でも試してみるとよい。
(3) 工芸用電気炉(七宝焼等を焼く電気炉で家庭用電源で使用する小型のもの、100
V・350 W)を用いると時間を短縮できる。
back |