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器具 | 500mlビーカー、メスシリンダー(100ml、10ml)、試験管、吸引びん、ブフナー漏斗、 ろ紙、アスピレーター、温度計、ガラス棒、氷 |
薬品 | スルファニル酸、ジメチルアニリン、炭酸ナトリウム、亜硝酸ナトリウム、3mol/l 塩酸、水酸化ナトリウム、塩化ナトリウム |
3 方法
(1) 500mlのビーカーに125mlの水を入れる。これに2gの炭酸ナトリウムを加え溶解させる。
(2) (1)に5gのスルファニル酸を加え、ガラス棒でかき混ぜ、加熱しながら溶解させる
(3) 水道水で(2)の溶液を冷やした後、さらに氷水で0〜5℃に冷却しながら、1.8gの亜硝酸ナトリウムを加え、溶けるまでかき混ぜる。
(4) (3)に、3mol/l 塩酸 30mlの水に加えた溶液を攪拌しながらゆっくり加える。赤褐色の溶液となる。
(5) 試験管中で、3mol/l 塩酸30ml を加え、これに3mlのジメチルアニリンを混ぜる。これを氷冷しておく。
(6) スルファニル酸のジアゾニウム塩に、(5)のジメチルアニリン塩酸塩溶液をかき混ぜながら加える。赤色の染料が析出する。
(酸安定型) |
(7) これに1mol/l の水酸化ナトリウム水溶液をゆっくり加えて、オレンジ色のナトリウム塩をつくる(完全にオレンジ色の塩になるまで十分に加える)。
(塩基安定型) |
(8) (7)の溶液に25gの塩化ナトリウムを加えて、加熱してメチルオレンジの細かな沈殿物のみを得る。
(9) (8)を水で冷やした後、吸引ろ過をする。 (10) 得られた沈殿を水で洗浄して吸引ろ過し、乾燥させる。乾燥後必要ならば、染料を乳鉢で細かく砕く。 |
4 結果 メチルオレンジが橙黄色の結晶として得られる。平均収量は約8gである。 |
5 留意点
ジアゾニウム塩は熱に不安定なので、ジアゾ化は必ず氷水中で行うこと。
6 参考文献
後藤俊夫 訳 「フィーザー有機化学実験原書4版」 丸善(1980)
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