カ タ ツ ム リ の 観 察
1 はじめに
小学校低学年においては,身近な動物に親しみを持つ時期である。そこで、カタツムリの動き方を調べることによって、自然に興味関心をもってもらおうと考えたのが、この観察のねらいである。
2 材 料
カタツムリ、木、砂、新聞紙、ティッシュペーパー、水そう、ひも、ニンジン、キュウリ、にぼし、パン
3 方 法
(1)カタツムリの歩き方
・ ひもの上を歩かせる。
・ 5分間にカタツムリが歩いた長さをひもで測る。
(砂・コンクリート・水そう・新聞紙・ティッシュペーパー)
・ ニンジン、キュウリ、にぼし、パンをえさとしてカタツムリに与えてみよう。何を好んで食べるでしょうか。
(1)カタツムリの歩き方
ひもを上るとき、落ちないように体ではさむようにして、動く。
(2)カタツムリの歩く速さ
小学校低学年では、一定時間に何cm動いたかという速さの概念はまだ理解できない。よって、カタツムリをスタートさせてゴールするまでの距離を定規で測るのではなく、動いた距離をひもの長さに置き換えて、提示すると、わかりやすい。つまり、ひもの長さが、長かったものは、動く速さが、速いということになる。
なお、下の例では、5分間に実際に動いた距離を定規で測った数値を掲げておいた。
水そう・・・・・・・・・・77cm
新聞紙・・・・・・・・・54cm
ティッシュペーパー・・・26cm
コンクリート・・・・・・22cm
砂・・・・・・・・・・・ 8cm
水そうのように、つるつるした表面では、歩きやすい。また、砂のように、カタツムリの足にくっついてしまうところでは、歩きにくい。
(3)カタツムリの食べ物
にぼしやパンは、食べ物に水分があまり含まれてないから、食べない。それに比べて、ニンジンやキュウリは、水分を多く含んでいるので、よく食べる。そして、カタツムリの糞の色は、その食べ物に近い色がでる。つまり、ニンジンでは、橙色 に、キュウリでは、黄緑色となる。