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ヤゴを育てよう

1 はじめに

 池や田には、ヤゴがいます。みなさんは、見たことがありますか。
 使わないでいた学校のプールにもヤゴがいます。プールそうじのときによく見つかります。
 このヤゴを育てながらかんさつすると、育つ様子やからだのしくみを調べることができます。
 プールや池、田んぼなどにいるヤゴをつかまえて、教室で育ててみましょう。
   


2 用意するもの  

2リットルのペットボトル
木の棒(ヤゴがトンボになるときに登ります)
小石
えさ:アカムシやイトミミズ(れいとうも売っていますが、生きている方がいいです)
くみ置きの水(水道水をくんだあと、1日置いたもの)


3 方  法

 入れ物の用意 

(1)   ペットボトルにあなを開けます。
 あなのふちがギザギザになってあぶないので、ビニルテープをはります。
(2)  小石を入れ、棒をしっかりと立てます。
(3)  くみ置きの水を入れます。

 ヤゴをとる

(1)  プールの水がへったらとりに行きます。
(2)  どろのかたまりをたもですくいます。
(3)  どろの中からヤゴをさがします。
 
 プールの他にも、池や田でとることができます。
 たくさんのヤゴをいっしょに入れると、すぐにとも食いをするので、とったヤゴはいくつかに分わけて入れておきます。

 ヤゴをかう

(1)  入れ物にヤゴを入れます。
 2ひき以上入れるときは、とも食いを防ぐために、小石を多くしてかくれるところを作ります。
(2)  えさは、生きたアカムシやイトミミズを、一日一ぴきずつやります。
 れいとうしたものでも、ピンセットではさんでゆらしてやると食べます。
(3)  2、3日に1回、水かえをしましょう。
 くみ置きの水をたくさん作っておいて、友達と交たいで水をかえましょう。
(4)  ヤゴが棒に登ると、もうすぐトンボになるという合図です。
 しかし、水の中にもどることもあるので、次の朝までに必ずトンボになっているというわけでもありません。
 トンボはチョウとちがってさなぎになりません。
 チョウのようにさなぎなるものを「かんぜんへんたい」、トンボのようにさなぎにならないものを「ふかんぜんへんたい」と言います。

 トンボになったら

(1)  ヤゴがトンボになったら、
えさとして生きたこん虫をやらなければならない
飛び回るため、広い場所がいる
 などの理由で、かい続けることがむずかしくなります。かうことができないときは、早めに逃がしてやりましょう。
(2)  ぬけがらをかんさつすると、ヤゴのからだのつくりがよく分かります。
 虫めがねを使ってかんさつしましょう。

4 先生方へ  

(1)  モンシロチョウとヤゴを飼うと、昆虫としての共通点や、育つ様子、住みか、食べ物などが違うことが分かります。
(2)  捕ったヤゴが羽化するまでの期間は、ヤゴによってかなり違いがあります。
(3)  生き物をえさとして与えるので、「他の生き物の命をもらって生きている」ということを指導するよい機会となります。
 ヤゴは、オタマジャクシやメダカのような水の中の小動物も食べます。

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