back

電じしゃくのはたらきを強くする

1 はじめに


 導線に電気を流すと電じしゃくになります。電流を大きくすると,電じしゃくのはたらきは強くなりますが,ほかにはどんなことに気をつけると電じしゃくのはたらきは強くなるでしょうか。

2 用意するもの

 鉄のくぎ(鉄のぼう),ポリエチレン管,導線(エナメル線),かん電池,電池ボックス,クリップ







 



@電じしゃくを作る

 ポリエチレン管のまわりにエナメル線をまいてコイルを作ります。
 強さをくらべるために,はじめに太さが0.5mmのエナメル線を50回巻いたコイルを作って電じしゃくにしました。
 さて,クリップは何個持ち上がるでしょうか。
右の動画を見てみましょう。


         
 



  1回目  2回目   3回目 平均 
 持ち上げたクリップ 10   7  8  8.3
    3回実験をして平均すると,8.3個になりました。
     
A「まく回数」を変えると…

 エナメル線をまく回数を,100回に変えました。かん電池の数などの他の条件は@と同じです。
 持ち上がるクリップの数はどうなると思いますか。右の動画を見てみましょう。

        


  1回目  2回目   3回目 平均 
 持ち上げたクリップ  22 21   23  22
    3回実験をして平均すると,22個になりました。
     
  B「まき方」を変えると…

 エナメル線のまき方を変えました。今までとちがってきれいに巻かずに写真のように乱雑になっています。まく回数を50回にするなどの他の条件は@と同じです。
 持ち上がるクリップの数はどうなると思いますか。右の動画を見てみましょう。



  1回目  2回目   3回目 平均 
 持ち上げたクリップ  3  4  3.3
    3回実験をして平均すると,3.3個になりました。
     
C「エナメル線の太さ」を変えると…

 エナメル線の太さを変えました。細い線にしました。まく回数を50回にするなどの他の条件は@と同じです。
 持ち上がるクリップの数はどうなると思いますか。右の動画を見てみましょう。



  1回目  2回目   3回目 平均 
 持ち上げたクリップ  8  6 6.7 
    3回実験をして平均すると,6.7個になりました。


     
 他にも,いろいろな条件を変えて調べてみると,強い電じしゃくを作る秘密がわかってくると思います。いろいろためしてみましょう。
 
4 注意すること
  • コイルに電気を流し続けると発熱します。実験する時以外は電池を外すようにしましょう。



back