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 アメンボが、水に浮かぶことを知る実験
1 はじめに
 アメンボが、水に浮かぶ様子を見て、なぜそうなるかを考えた実験である。方法としては、針金でアメンボを作って実際に水に浮かばせて、そこから理由を考えさせることとした。
 
2 材 料
針金、エナメル線、一円玉
  
 
3 方 法
(1)物が水に浮くかを調べる。
   ・ 一円玉とエナメル線をそっと水に浮かべる。
 
                                                                                                                                                                                                                                                                                           
一円玉・・・・浮く エナメル線・・・・浮く
                                                                   
(2)エナメル線でアメンボの形を作る。
   ・ 10cmぐらいのエナメル線を3本使い、束ねてアメンボのような形を作る。
 
 
    
(3)アメンボの足の形を変えて調べる。
   ・足の先を丸くしたアメンボと足の先がとがっているアメンボをそっと水に浮かべる。                                                                                                                                           
足の先が丸い方・・・・浮く 足の先がとがっている方・・・・沈む
                                                                 
(4)アメンボの足の角度を変えて調べる。
   ・足の先の角度を開いたアメンボと足の先の角度を閉じたアメンボをそっと水に浮かべる。
 
足が開いている方・・・・浮く 足が閉じている方・・・・沈む
                                                                  
 
(5)アメンボと石鹸の関係を調べる。
   ・アメンボが浮いている水と、一円玉とエナメル線が浮いている水とに石鹸を入れて、比べる。
 
石鹸水のアメンボ・・・・沈む  石鹸水の一円玉とエナメル線・・・・沈む
 
4 考 察
(1)針金でアメンボを作ったら、太くてなかなか浮かなかったから、エナメル線にすると、細いので浮きやすい。
(2)一円玉やエナメル線で作ったアメンボは、水に沈んだ後、よく水をふいてから浮かばせると、浮きやすい。
(3)一円玉やエナメル線、そしてエナメル線で作ったアメンボは、そっと水の上に置くと浮くが、石鹸を入れると沈んでしまう。
(4)アメンボの足の角度を大きく開いて足の先を丸くしたアメンボの方が浮くのは一円玉とエナメル線をそっと水の上に置いたものと同じ事である。これは、コップにすれすれの水を入れてもまだ水がこぼれず、真ん中が膨らんだ形になるが、これは表面張力という力が働いているからである。なお、この表面張力は、石鹸水には、あまり働かないことが、わかる。 

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