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ボウルでふん水

1 はじめに

みなさんの家にもある身近なもので,ちょっと不思議な現象が見られます。
実際に挑戦してみませんか?

2 準備

キッチンボウル〈ステンレス(金属)製で,平らな縁(ふち)があるものがよいです。100円ショップ等で購入できます。>
雑巾 石けん 水

3 方法

@ ボウルの中におよそ八分目ほどの水を入れます。 ボウルのこする場所の写真
A

ボウルが動かないように,また,水がこぼれないように下に雑巾をしきます。
B 親指か人差し指で,ボウルの縁をこすります。
C


そうすると,あら不思議,水面からふん水が飛び出てきます。

4 結果  

少しコツが必要になりますが,練習をすればできるようになります。

○ 下の映像を参考にしてください。
<どうしてそうなるの?>
@ 縁を指でこすると,水面に細かい振動が発生します。
A その振動と,手の動きがうまく合致すると,水面に定常波(ていじょうは)ができます。
B 定常波の「腹」の部分からしぶきが上がり,ふん水になるのです。

※「定常波」って何? 定常波のイメージ図
右の図のような,時間がたっても移動せず,その場所でゆれているように見える波のことを定常波といいます。
その時,動いていないように見える部分(赤い点)を「節」,いちばん大きくゆれている部分を「腹」といいます。
 


5 留意点

実験を成功させるコツは,指による振動です。
うまく振動しないときには,ボウルの縁や手を事前によく石けんで洗っておくとよいです。
ボウルの縁と指の摩擦による振動がうまくできるかどうかがポイントです。


参考文献


  ○水を噴き上げる中国の鍋(魚洗)の利用
     日本私学教育研究所委託研究員 馬目 秀夫
     ※「ボウル」ではなく,「魚洗鍋」として馬目秀夫先生が教具を広められています。

  ○Let's Try 理科実験   渡辺 義輝
     http://www.infosnow.ne.jp/~w_teru/lets/lets000.htm

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