back

野菜に色をつけよう!
−植物の吸水−

 植物は、水を吸います。生きるために必要だからです。植物の吸水には、3つの要素があげられます。根が水を吸い上げようとする力、細いところを水が上がっていく毛細管現象、それから、気孔から水が蒸散されることです。
 今回は、根がなくても水を吸い上げることを証明するために、身近にある野菜を使って実験してみましょう。

1 用意する野菜
 ・キャベツ   ・ハクサイ   ・レタス


2 用意するもの
 ・水を入れる入れ物
 ・食紅(赤・黄・緑など、スーパーで売っている)


3 方法
 @ 水に食紅を入れて色水を作る。例えば100mlの水に食紅3g程度入れればよい。
 A 葉の付け根をはさみやカッターナイフで切り取り、色水につける。
 B 30分後、1時間後、12時間後、24時間後の様子を観察する。

 吸水することが確かめられたら、今度は、もう少しおもしろい実験をしてみましょう。一つの植物に、一度にいろいろな色水を吸わせたら、きっとカラフルになると思いませんか。


4 用意する野菜
 ・セロリ(色が薄いので、色の変化が分かりやすい。また、茎が太いので、一度にいろいろな色を吸わせやすい。)


5 用意するもの
 ・食紅   ・水を入れる入れ物   ・カッターナイフ


6 方法
 @ 3つの入れ物に水を入れ、それぞれに赤、黄、緑の食紅を入れて色水を作る。
 A カッターナイフを使って、茎の下から10cmまで切り込みを入れる。
 B 茎を色水の入ったそれぞれの入れ物にさす。
 C 30分後、1時間後、12時間後、24時間後の様子を観察する。


○先生方へ
 この実験は、操作がとても簡単で、小学生でも十分に行うことができます。そこで、授業で植物のからだのつくりについて学んだ後、帰りの会で準備をしておいて次の日の朝に観察をするとか、朝の会で準備をして一日の変化を観察するといった活用の仕方が考えられます。


back